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自分が「いなかった」ことにされたまま一生を終えないために – 堀江貴文「ゼロ」を読んで 

堀江貴文さん。

彼に対して思い浮かぶのは、昔だとライブドア事件からの刑務所生活、最近だとホリエモンちゃんねる、755、NewsPicsでの活動です。

一般に信じられているようなことでもあっさり否定する意見をポンポン出していく堀江さん。一体どんな人なのだろう。

それが知りたくて、彼の著した書籍「ゼロ」を読みました。

 

一番良くないのは、「いないことにされていること」

本に関する対談動画、堀江貴文×イケダハヤト「ゼロから働き方を考える」を見て印象に残った一節があります。

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「嫌われるのが怖いという感覚は堀江さんにはないのは、どうしてなのでしょうか。」と尋ねるイケダハヤトさん。それに対し、堀江さんはセコくて嫌われているが何か便利な人のエピソードを紹介し、次のように言ったのです。

 

だから別に、嫌われてるって。一番駄目なのって、無視されてる。っていうのが一番駄目で。でも多くの人たちは無視されてるんじゃないのかなあ。無視されてるのが、というかいないことにされてるのが一番実は良くないことなんじゃないかって思うんですけど、いかがでしょうか。

引用元:堀江貴文×イケダハヤト「ゼロから働き方を考える」 41:10-

 

存在しないことにされていることに比べれれば、嫌われることなんて大したことじゃない。多くの人たちは、いないことにされている。これを圧倒的に「居る」側である堀江さんが言っていることに驚きました。

僕自身、このままだといないことにされている人間なのだ、という思いを強めながら何度も聞いています。

 

ゼロからイチをどうやって作るか

では、そんないないことにされている、いわばゼロの状態から、どうやってイチを踏み出せばよいのでしょうか。ゼロの中では、そのことが段階的に語られています。

 

お金は信用を与えた紙のことであり、ソーシャルメディアの普及した現代では、お金よりも信用の方が価値をもっている。

10の信用があれば、100のお金を集めることができる。

けれども、100のお金を使って10の信用を買うことはできない。

 

だから、これからの時代を生きる人は、お金ではなく自らの信用に投資をしよう、と彼は言います。

では、どうしたら自らの信用に投資することができるのでしょうか。なにもないゼロの人間が「私を信じてください」と訴えても、なかなか信じてもらえないでしょう。

 

それでも、ひとりだけ確実にあなたのことを信用してくれる相手がいる。

自分

そして自分に寄せる強固な信用のことを、「自信」という。

 

僕自身の話をしよう。学生時代、僕は自分にまったく自信をもてなかった。

(中略)

しかし、徐々に自分に自信を持てるようになっていく。

それはひとえに「小さな成功体験」を積み重ねていったおかげである。ヒッチハイクで心の殻を破り、コンピュータ系のアルバイトに没頭する過程で、少しずつ「やるじゃん、オレ!」と自分の価値を実感し、自分のことを好きになっていった。

なんにもない「ゼロ」の自分に、小さな「イチ」を積み重ねていったのである。

 

信用の「ゼロからイチ」は、まず自分で自分を信じるところからはじまる

あなたは自分のことを信じているだろうか?

 

いきなり他人から信頼を集めるために行動するのではなく、まず自分が自分を信じられるような小さな一歩を踏み出していく。

仕事論でありがちなとにかく「やろう!」ではなく、自分がゼロであること踏まえた上で、小さな経験を積んでいくことで自分に自信をもつということ。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
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それが、僕が「ゼロ」から、堀江貴文さんから学んだことでした。