どうも、木村(@kimu3_slime)です。
僕は、ニコニコ動画のランキングを毎日チェックする程度にはニコニコ動画が好きです。
今回は、僕が2007年頃にニコニコ動画と出会った時の思い出を書きたいと思います。初期のニコニコの話がしたい!
ニコニコ動画(仮)の思い出
時は2007年。僕が中3から高1になる頃に、ニコニコ動画(仮)に出会った。当時のサイトは、ニコニコ動画(仮) – InternetArchiveから見れる。
画像引用:ニコニコ動画(仮) – InternetArchive
インターネットの動画作品といえば、フラッシュでした。FLASH黄金時代という言葉があるくらいです。僕はニコニコ動画(仮)を通して、動画共有サイトYoutubeを知りました。
2016年現在、Youtubeはすっかり日本でも浸透しているが、当時は海外のサイトという認識だったと思います。検索エンジンのシェアが、今はGoogleだが、昔はYahoo!だったのと同様です。
参考:ダンシング☆おにぎりと東方アレンジ 僕と東方Projectとの出会いその1
参考:ニコニコ動画と2ちゃんねる(前篇・上) 〜 (仮)時代に見るニコ動ユーザーのルーツ – あまたの何かしら。
ニコニコ動画(仮)は、現在の基準からするとかなりグレーなことをやっていました。
現在のように自前のサーバにアップされたコンテンツにコメントを乗せるのではなく、Youtubeなど他サイトがアップした動画を引っ張ってきてコメントを載せていたのです。
ネット全体が商業化されておらず、アングラっぽい雰囲気があったのがよくわかりますね。
正直、この頃に何の動画を見たのか覚えていません。コメントはしてみたが、特に面白かった記憶もない。まさかこの後、そんなに流行するとは思わなかったなあ。
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ニコニコ動画(β)の思い出 空耳文化の出現
画像引用:ニコニコ動画(β) – InternetArchive
2007年1月17日から3月5日の間、ニコニコはニコニコ動画(β)となりました。中高生くらいの僕は、ずっと動画を見て爆笑した。そんな記憶がある。
「昔ニコニコをよく見ていた」という人に話を聞くと、だいたい(β)(γ)(RC)(RC2)のあたりの頃です。逆にいえば、それ以降離れていってしまった人は多い。
例えば、「Aitsu koso ga Tennis no Oujisama」で笑い続けていた。テニス漫画「テニスの王子様」をミュージカル化した作品、いわゆる「テニミュ」の動画だ。
[nicodo]sm1841086[/nicodo]何が面白いかというと、コメントで空耳がカラフルにたくさん書き込まれていること。
「どんどん行くよ」が「ロンドン行くよ」になり、「あれは零式」が「アナル零式」になる。小学生みたいなギャグや下ネタが多いのだが、コメントがあると本当に空耳の方が正しく聞こえきて、笑いが抑えられない。
ニコニコの面白さとは?
機能は今に比べて少ないものの、ニコニコ動画(β)の時点でニコニコの面白さは確立されていたと僕は思います。
ニコニコ動画は、単なる動画共有サイト、高画質動画鑑賞サイトではないのです。
2016年現在、ニコニコ動画は未だに100MBまでの動画しかアップロードできなません。それでも、ニコニコの面白さは損なわれません。ハイスペックは、Youtubeに任せておけばいい。Aitsu koso ga Tennis no Oujisamaを高画質コメントなしで見ても、面白いと思える人は少ないでしょう。
では、何がニコニコ動画の面白さか? それは、コメントに関係するものに他ならない。
しかし、単にコメントがあれば面白いというものではありません。(仮)の頃にだってコメント機能はあったし、FC2 Saymove!やFC2 ひまわり動画には画面上コメント機能があるが、あまり流行っていませんし。
僕は、音声をネタにして自由にコメントするのが面白いのだと思います。
極論、動画がなくても、面白そうな音声ネタがあれば、コメントで空耳を作って面白くできるんですよね。
実際、(β)時代に流行していた「Nursery Rhyme」、いわゆるきしめんは、完全に音ネタです。
「素直な気持ち抱きしめ」という歌詞が、「きしめえええええええんん」となるわけですね。お前らの愛で見えない。コメント職人と言われるまでの技術を身につけるのは大変ですが、このくらいの弾幕なら楽しく参加できます。
[nicodo]sm367861[/nicodo]その後、(β)(γ)(RC)(RC2)と時代が進んでも、人気を集めた動画は歌が多く、かつオリジナルの空耳があります。MAD作品のブームも、音ネタのブームとも言えますし。(参考:γ時代の猛者 – ニコニコ大百科)
ニコニコ動画で評価される音楽は、単に美しい曲ではありません。たくさんの空耳が生まれ、コメントしたくなるような曲です。
初音ミクを中心としたボーカロイド作品は一部ユーザーに評価されましたが、空耳が生まれて人気になるような種類の作品が少なく、それによって去っていったニコニコ初期ユーザーは多いのではないかと思います。
「パンツレスリング」が衰退し、「真夏の夜の淫夢」のブームが続く理由は、声ネタの生まれやすさの違いだと思います。前者は英語のため空耳が生まれにくく、後者は日本語かつ独特の演技のため空耳が生まれやすいのです。
ニコニコ動画の面白い声ネタは、このブログでもいくつか記事を書いて紹介しています。
参考:クッキー☆ 有名なセリフ・語録・MAD素材のキャラ毎まとめ
参考:東方夏淫夢、東方蛮法天 東方原曲アレンジ・音MAD 79作品まとめ
参考:不運に愛されたポケモン実況者ペリカンさんの名言・名動画まとめ
参考:スプラトゥーン「ニャンニャンニャンニャン二枚貝」の元ネタは、りめるん、もこう、BGM「Splattack」
今回のニコニコ動画の面白さは、「音声とコメントの相性の良さ」のみに注目した分析で、偏りがあります。
「もっとこういうところが面白いだろ!」という思いがあれば、ぜひ僕のTwitterかFacebookにコメントください。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。