ネット上で血液型診断やエゴグラムによる性格診断を見かけると、ついつい受けてしまいませんか?
きっと、自分のことを知りたいんだけれど、自分自身ではわからないことも多くて悩んでしまうからなんでしょうね。
そんな方におすすめなのが、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(Now, Discover Your Strengths)という本についてくるテスト「ストレングス・ファインダー」。
「ストレングス・ファインダー」ってなに?
この本はどういう本かというと、自分の「強み」に気づいて、それを育ていくことで向いていないことに時間をかけずに成長していこうという本です。
本の著者たちは、ギャラップ社という会社で、世界中の職場やリーダー・マネジャーに携わっている中で、自分に合った仕事をしている人の少なさに気づき、そこで「強み」に気づいている人を増やしていこうと考えたそうです。
成功を収めたすべての人々に共通すること。それは、自らの才能を磨き、仕事に活かす術を知っていることだ。
才能とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンであり、何かを生み出す力だ。
才能とは一人ひとり独自のものであり、それにこそ最も大きな「成長する可能性」が秘められている。
本書で紹介する34の資質(200万人のインタビュー調査から導き出された、すぐれた行動パターン)から、ビジネス成功に導くあなたの強みを見つけ出そう!
というのが、本の主な主張です。
「ストレングス・ファインダー」のテストはネットでアクセスコードを入力することで受けることができます。コードは、本の後ろの方のページについてきています。受験時間は40分程度。コードが使えるのは一度切りで、本を中古で買ってもテストは受けられないことに注意しましょう。
買ってみてわかったこと
イケダハヤトさんのブログで初めて知り、ラジオ「ハマれないふたり」で話を聞いて気になってきたという流れで購入したこの本。
ただ本にきちんとした性格テストくっついてくるという内容に興味を惹かれて買った本ですが、350ページくらいの内容があって、普通に読みものとして面白そうな内容になっています。才能という言葉の定義や、アンケートの信頼性に関する記述がしっかりしていて、信頼できそうです。
テストを受けると34の資質のうち5つの資質が明らかになります。 僕の場合、学習欲、分析思考、親密性、責任感、目標志向。特に、「新しいことを学ぶプロセスを滅茶苦茶楽しむ」ということがわかったので、普段から注意してこの資質を伸ばしてみようかなと思います。
自分の才能の伸ばしどころのヒントをもらって考えるというのは楽しいものです。性格テストが好きな方、自分の長所がわからない方は、試してみてはいかがでしょうか。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
日本経済新聞出版社
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以下、僕の受験結果をそのまま残しておきます。(太字は自分で共感できる部分につけました)
学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プ ロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。
あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で 計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力を し、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。
あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨ ガ、大学院など――への参加を促すようになります。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そ してすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。
この「学習欲」という資質は、必ず しもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の 成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。
分析思考
分析思考という資質を持つあなたは、他の人に「証明しなさい。あなたの主張がなぜ正しいのか示しなさい」と強く要求します。このような詰問を受けると、自 分の素晴らしい理論がもろくも崩れ落ちるのを感じる人もいます。これがまさしく、あなたの意図するところです。あなたは必ずしも他人のアイデアを壊したい わけではないのですが、彼らの理論が堅固であることを強く求めます。
あなたは自分自身を、客観的で公平であると考えています。あなたはデータを好みます。 データは人々の考えに左右されず、ありのままだからです。あなたはデータを見ると、パターンと関連性を捜し出します。一定のパターンが互いにどのように影 響するのか、どのように結びつくのか、結果はどのようなものかを理解しようとします。そしてその結果が、提示されている理論や目の前の状況にふさわしいか どうかを知ろうとします。これがあなたのやり方です。あなたはこれらの点を一つずつ明らかにして、根本的な理由を探し当てます。
人はあなたのことを論理的 で厳格であると見ます。その人達は、いつかあなたのところにやって来て、誰か他の人の「非現実的な考え」あるいは「整理されていない考え」を話し、あなた の研ぎ澄まされた思考から見た考えを聞くでしょう。あなたの分析結果を伝える時、できれば決して厳し過ぎないようにしましょう。さもないと、その「非現実 的な考え」が彼ら自身の考えである場合、その人はあなたをわざと避けるようになります。
親密性
親密性という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明します。 簡単に言えば、親密性という資質によって、あなたは既に知っている人々とより深い関係を結ぶ方向に引き寄せられます。あなたは必ずしも未知の人たちと出会 うことを避けているわけではありません――事実、知らない人と友人になるスリルを楽しむような他の資質を、あなたは持っているかもしれないのです――しか し、あなたは親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得るのです。
あなたは親密であることに心地よさを感じます。一旦最初の関係ができあがると、あ なたは積極的にその関係をさらに深めようとします。あなたは彼らの感情、目標、不安、夢を深く理解したいと思っています。そして、彼らにもあなたを深く理 解してもらいたいと願っています。あなたは、このような親密さがある程度の危険性を含んでいることを知っています――あなたは利用されるかもしれないので す――しかし、あなたはその危険性を解かった上で受け入れます。あなたにとって人間関係は、それが本物である時のみ価値を持ちます。そして、それが本物で あるかどうかを知る唯一の方法は、相手に身を委ねることです。互いの気持ちを共有すればする程、お互いの危険性も大きくなります。お互いの危険性が大きく なればなる程、自分たちの意思が本物であることを、よりはっきりと証明できるのです。これらが真の友情を築き上げるための一つひとつのステップであり、あ なたはそのステップを喜んで進んで行きます。
責任感
あなたは責任感という資質により、自分がやると言ったことに対しては何でもやり遂げようという強い気持ちを持ちます。それが大きかろうと小さかろうと、あ なたは完了するまでそれをやり遂げることに心理的に拘束されます。あなたの良い評判はそこから来ています。
もし何かの理由であなたが約束を果たせない時、 あなたは相手に対してそれを何らかの形で埋め合わせる方法を無意識に探し始めます。謝罪では十分でありません。言い訳や正当化は問題外です。あなたは埋め 合わせが終るまで、生きた心地がしません。このような良心、物事を正しく行うことに対する強迫観念に近い考え、非の打ち所がない倫理観、これらがすべてあ いまって「絶対的に信頼できる」という高い評判を生み出すのです。人が新しい責任を誰かに任せる時、まずあなたに目を向けるでしょう。あなたがその責任を 必ず果たすことを知っているからです。人々があなたに助けを求めてくるとき――すぐにそうなるでしょうが――あなたは選ぶ目を持たなければなりません。進 んで事に当たろうとするあまり、できる範囲以上に仕事を引受けてしまう場合もあるからです。
目標志向