どうも、木村(@kimu3_slime)です。
検索エンジンって、答えの候補を提示してくれるけれど、それが答えたりうるプロセスは提示してくれないんだよなあ。
— 木村すらいむ (@kimu3_slime) August 16, 2016
つまり、検索するためには、検索のスキルだけでは足りなくて、リテラシーが必要になる。まあこれは辞書でも同じ。
— 木村すらいむ (@kimu3_slime) August 16, 2016
現代社会を生きる上で大切な力のひとつ、ウェブ検索リテラシー。僕はパソコンを使う中で勝手に身につけてきましたが、それを言語化して共有できるようにしたい。
ということで、ウェブ検索を使いこなすために必要なリテラシーとは何か、考えてみます。
参考:「ネトスト」はウェブ編集者に必要な好奇心!?執筆や取材の下調べ時に覚えておきたい20の検索方法 – もとくらの袋とじ
ウェブはなんでも尋ねられる万能な事典
ウェブ検索を使うということは、ウェブページの海を効率良く調べるということです。ということは、まずウェブページの全体像を知っておいたほうが良いでしょう。
まず、ウェブはあらゆる事典・辞書を含んでいます。英和辞典、漢和辞典、英英辞典、ことわざ辞典……。僕は大学生の時に辞書代わりにパソコンを使っていましたが、ウェブは辞書の代わりになるのです。
ワールドワイドウェブの創始者ティム・バーナーズ・リーは、ウェブの発想を、「Enquire Within Upon Everything」という生活ハウツー本から得ています。
Webの創成 ― World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか
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enquireとは、尋ねる、問い合わせるという意味。すべてのこと(everything)を尋ねられる本がアイデアのベースにあるんですね。それを技術的に可能にしたのが、外部のテキストを参照するハイパーリンクと、参照を全世界からできるようにするための住所URL(Uniform Resource Locator)です。
つまり、実際にすべてのことについての答えが載っているかはともかく、すべてのことの答えを聞くための一つの仕組みとしてウェブがあるのだと僕は思います。「ハッキング」から「今夜のおかず」までカバーするわけです。
検索エンジンは、キーワード毎にページに順位をつけている
ウェブはどんな情報でも蓄えることができますが、蓄えているからといって使いやすくなるわけではありません。Googleは、2008年の時点で1兆(1,000,000,000,000)を超えるページを発見したと報告しています。(参考:We knew the web was big… – Google Official Blog)
そう、そこで思いつくのが検索です。キーワードを検索する。これは単純な発想ですね。しかし、例えば「ハッキング」という単語を含むウェブページをただ調べるだけだと、1兆のページから絞りきれません。
そこで、Googleなどの検索エンジン(ロボット)は、一つ一つのウェブページを評価します。例えば、たくさんのリンクがはられているサイトは信頼できるであろうから高評価と言ったように評価します。そして、その評価を利用して検索結果を出すのです。(評価の指標はページランクと言われています。)
つまり、検索エンジンが行っている「検索」とは、「与えられたキーワードに対して、関連性の高いウェブページを上位から表示すること」なのです。これは、単に辞書を引いたり、単にテキスト内部で一致する単語を探すのとは違いますね。
キーワードが違えば、表示される結果が違うのです。自分の知りたいことが明確になっている場合は、キーワードを組み合わせて、より的確なウェブページを絞りこみましょう。「ハッキング」「ハッキングとは」「ハッキング 方法」「ハッキング 対策」「ハッキング 歴史」「ハッキング 犯罪」「ハッキング・トゥ・ザ・ゲート」では表示結果が違うのです。
うそをうそであると見抜く心がけを持つ
もうこれ以上のリテラシーは、使いながら身につけてください!と突き放したくなるところですが、最後に一つだけ。
にちゃんねるの管理人を勤めていた西村博之(ひろゆき)さんは、「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という言葉を残しています。(参考:うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい – ニコニコ大百科)
ウェブページにのっている情報は、新聞や本のように、新聞社や出版社がチェックした、オーソライズした情報ばかりではありません。信頼できる情報もあれば、そうでない情報も含まれています。
だから、うそはうそであると見抜く心がけが必要になります。
例えば、Wikipediaは誰でも編集できる百科事典がコンセプトであり、その内容が信頼できるかは編集者次第です。(参考:Wikipediaも2ちゃんねるもソースがなければ信頼性のなさは同じ – 空気を読まない中杜カズサ)また、ビジネスのために偏った情報を提供するアフィリエイトサイトもあります。
人から与えられた情報をうそかどうか疑う姿勢は、実はウェブに限ったリテラシーではありません。地位のある人、知識のある人であっても間違ったことは言いますし、信頼できる友人の言葉であっても鵜呑みにできないこともあります。与えられた情報が信頼できるかどうか問い続け、信頼の基準を育てていけると良いですね。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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