文化を提案する、って面白い。
家を作りたい、街を作りたい、生態系を作りたい。作ると言っても、支配するのではなく、興したい。マインクラフトやシムシティなどのシミュレーションゲームがやりたくなるのと似た気持ちなのでしょうか。自分の周りの生活を生み出していく楽しさ。ものを作るだけでなく、何を作るか考えたり、作った後に運用していく楽しさ。一人立ちしていったものが、思いもしなかった相互作用を起こす楽しさ。
理科室の水槽。藻がたくさん生えていて、タニシがいて、水草があって、微生物の死骸が底に溜まっていて。あの淀みを大きくしたものがこの世界だと考えると、ワクワクしませんか。
何でそんなことを考えているんでしょうね。働くということを、経済的な自立だけでなく、ライフスタイルを決めていくことだと考えると、仕事(経済活動)を通じて成し遂げていくことも考えることになるんですよね。
ただ単に収益を上げられるから仕事をするというのは、それはそれで会社として生きることもあるんでしょうけど、なんだかワクワクしないんですよね。人生だって、ただ生きているだけでなく、どうして生きているのか考え始めてから面白くなるじゃないですか。
今目の前で取り組んでいる仕事が、良い文化を支援することになったり、人の暮らしを変えていったりする。そうなってこそ、人と人と関わりあって、協力することを選んで生きてきた生き物である人間の面白さがあるんじゃないかと思います。