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やりたいことは今やっていることの中に埋もれている

かつて、「ハマれること探し」や「やりたいこと探し」をしてしまうことがあった(今も多少はそうかもしれない)。

既にそこそこ好きなことがあるにもかかわらず、「もっと面白いことがあるんじゃないか」と考えて、別のことをやり始めてしまう。

 

例えば、刺身の上にタンポポをのせる仕事が与えられたとしても、勤務時間終了まで頭を使わずに済ます人か、効率良くのせる方法を見出していく人か、はたまた他の種類の人か、それは人によって違う。

刺身の上にタンポポをのせる仕事が「やりたいこと」ではなかったとして、なんとなく飽きたから別の仕事に変えるというのではなく、「たんぽぽを正確に載せ続けることが楽しかった」などの気づきがあれば、「正確に作業をすることが楽しいのだから、そういう仕事を次に見つけよう」という判断をすることができる。

 

今を通過地点だと思い続けていると、いつまで経っても本当の意味で楽しめることは見つからない。やりたいことを、「今」ではなく「これから先」に求めてしまうと、永遠にやりたいことにたどり着くことはできない。

やっていることの種類や、業種や職種のといった観点からは、自分のやりたいことを完全に絞り込むことはできないだろう。それに加えて、自分がどういったことを楽しいと感じているのかを、今の自分から見出すことが大切なのだ。

どんなにつまらないように見えることの中からも、自分が楽しいと思うことを見つけ続けられるなら、それはもう、やりたいことをずっとやり続けられるということだ。