暮らしの話は、生き方の話。 ー 「脱東京の生活術」を読んで。

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【 第61回】ネタ化される「上質な暮らし」と盲信する「サードウェーブ系男子」といった記事を中心に、暮らしについての話題を見ることが最近多くなりました。暮らしが名前に入っている、灯台もと暮らしというメディアもあるくらいです。

僕も含め、どうして暮らしのことを考えたくなってしまうのでしょうか。暮らしという言葉を使って意識的に考えたことがないのにも関わらず、心のアンテナに引っかかります。暮らしという言葉に対するイメージは人それぞれでしょうが、共通して何の話をしたくて暮らしの話をするのでしょうか。

 

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そういうわけで、図書館で見かけた、「脱東京の生活術」という本を読みました。

1990年に出版された本です。暮らしについての話は今に始まったことではないのですね。当たり前か。

都市生活を否定することなく、田舎生活を極端に美化することなく、都会を出て田舎で暮らしていく人を中心に考えることのできる本でした。

 

 

 

暮らしについて語るときには、いつも都市的な生活や仕事への疑問がある

「暮らし」とか衣食住の「住」という言葉には、いつでも織り込まれているものがある。(現在の自分の)暮らし、(変化の多い)暮らし、(都市的な)暮らし、(上質な)暮らしと言ったように。

そして、暮らしという言葉は、単に住むことだけではなく、生活や仕事というものを含む言葉になている。「脱東京の生活術」でも、都市での仕事への問いかけがされています。

 

たしかに、東京にはチャンスがたくさんある。仕事だっていくらでもある。しかしいま、いったい東京に住むどれだけの人間が、ほんとうに自分らしい仕事をしているのだろうか。自分を生かせる仕事をもち、毎日の仕事に生きがいを感じているのだろうか。

 

いつかは郊外に小さなマイホームくらいもてるかもしれない。定年まで働けば、退職金と年金で老後もなんとか暮らしていけるかもしれない。しかし、あなたの人生の夢は、ほんとうにその程度のものだったのだろうか。

ほんとうに……?ほんとうに……? 自分自身にこう問いかけつづけるなかから、見えてくるものがある。それこそが、いつの間にか忘れ去っていた人生の夢なのかもしれない。

 

都市に住んでいて、一度もこうしたことに疑問をもったことがない人はいないのではないか。特に地方出身者であると尚更だろう。

 

暮らしへの関心と地方での仕事

都市を離れて住むことに憧れたとして、問題になってくるのは仕事だ。東京で仕事をする人は、きっとそこで面白い仕事ができるから選んでいるのではないか。

 

東京に出ていった人たちにも、どんどん帰郷してほしいと思う。もちろん、仕事の問題はあるかもしれないけど、彼自身がそうであったように、東京時代のキャリアや経験を活かせば、意外に展望の開ける分野も多いのではないか。たとえば、PR関係やデザイン関係、そしてリゾート開発関連の企画など、東京で磨いたセンスや経験を活かせるチャンスはいくらでもあるはずだ。

 

この話を読んだ時、東京から高知へ移住してブログ関連で生計を立てている、イケダハヤトさんのことが思い浮かびました。「脱東京の生活術」に対して、彼の運営しているブログの名前も「まだ東京で消耗してるの?」というのもありますしね。

 

イケダハヤト

1986年神奈川県生まれ。2009年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、半導体メーカー大手に就職。と思いきや会社の経営が傾き、11ヶ月でベンチャー企業に転職。ソーシャルメディア活用のコンサルタントとして大企業のウェブマーケティングをサポートし、社会人3年目に独立。会社員生活は色々と辛かったので。

引用元:http://www.ikedahayato.com/index.php/プロフィール

 

「脱東京の生活術」では、実際に、広報や出版の仕事をしていた人が脱東京した例が何人も紹介されています。

こうしたことから、暮らしについて関心をもっている人は、「もしかしたら自分で地方の面白い仕事を得て生活できるんじゃないか」と無意識ながら考えているのかもしれないなと思います。

 

暮らしの話は、生き方の話。

どんな暮らしを選びたいかということは、どんな仕事ができるかということに結びついてくるという話をしました。

さらにさらに仕事と暮らしいうものを遡ると、自分がどんなことで一日を過ごしたいか、生きる上で何を大切にするかという生き方の話になってきます。

 

おそらく有機農業などの場合も同じだろう。都会には「有機農業なら安全だ」とか「健康的だ」という情報があふれている。有機農業で収穫した野菜も手に入る。しかし、有機農業を体験しようと思ったら、東京の人が地方に出ていくしか方法がない。だから、地方から都会に向けて文化を発信することができる。

この場合の文化というのは、理屈や知識ではない。口先だけのメッセージでもない。自然の中ではぐくまれたほんものの色であり、形であり、そしてその土地の人間の生き方なのである。そういうものは、都会にいては絶対に体験することができない。

 

この文章を見たときに、どうして暮らしの話に僕が関心をもっているのかが少しわかったような気がしました。

僕は人の話を聞くことが好きなのですが、それは人の会話からその人の生き方を知ることが面白くて仕方ないからなのです。

長く話をしていると、どんな場所で育ったのか、どんなことがこれまでの人生で印象に残っているのかなどを話します。その人が「今」大切にしている価値観は、これまでに育った土地や出会った人や学びや仕事に影響されているなんて、驚くべきことじゃないですか?

そんな驚くべきことを人はもっているのだから、人の話を僕は聞きたいと思うし、またそれが文章化されたり、価値をもって流通してくれたりすれば嬉しいなと思います。

 

生き方について考えるなんていうと大げさで哲学的に聞こえますが、暮らしについて考えると言えばやわらかで想像も働きやすいですね。

この記事が、暮らしについて考えることの参考になれば幸いです。ではまた。

 

 

脱東京の生活術

脱東京の生活術

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