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僕はなぜGoogle検索中毒なのか

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

僕には、Google検索をするという趣味があります。何かわからないことがあったら、人に聞く前にGoogle検索をします。もはや体の一部です。

今回は、なぜ僕がそんな趣味を持っているのか、日記的に振り返りながら考えたいと思います。

 

未知の単語を電子辞書で必ずチェックする

Googleという検索エンジンが日本で知られるようになったのは、2006年あたりでしょうか。それまでは、検索エンジン=Yahoo!という認識でした。

この頃も検索エンジンを使っていましたが、趣味と言えるほどではなかったと思います。

僕が言葉を検索することの楽しさを知ったのは、電子辞書がきっかけでした。

特に、大学受験のために英語を勉強しているときに、辞書を使うようになりましたね。

英語の文法・文構造は理解していましたが、基本的な単語の意味がわかっていないので、試験の問題が解けないという問題にぶち当たったのです。

そこで、試験のテキストを読んで、知らない単語に出会うたびに電子辞書を引く習慣をつけました

どこかで見たことがある単語だろうが、一度辞書で調べたことのある単語だろうが、意味が思い出せないときには辞書を反射的に引くようにしていました

文章の中から自分にとって未知の単語を見つけ出し、見つけたら検索する。これは、今僕がやっているGoogle検索のくせと同じものです。

検索した単語のうち、頻出とされている単語は、単語カードに入れて暗記するようにしていました。

参考:英語の基礎読解力をつけたいなら暗記。大学受験を通して培った単語カードの使い方を紹介します。

 

検索する中で、単語のネットワークを発見する

そうして気づいたことは、英単語には、類義語・派生語・対義語があり、それらをセットで覚えると覚えやすいということ。

例えば、ableという言葉を調べたら、ついでにenableやdisableという単語も覚える。

冒頭によく登場するen- やdis-は接頭辞(prefix)と呼ばれているもので、en+able=enableという覚え方をすれば、記憶の省エネになるんですよね。

disに否定的な意味合いがあるということを知っていれば、disrespectという単語を理解するために、respectの意味さえ知っていれば良いという状態になります。

このように、別々の機会に調べていた単語の知識が、経験を積むほどに有機的に繋がっていく瞬間が、電子辞書を引く楽しさでした。

一度検索した経験は、無駄にならず積み重なっていくんですよね。

 

語源を知ると、言葉の本当に意味するところがわかる

英単語を理解するときに、一つの単語に対して一つの訳語を当てはめて覚えようとすると、うまく訳せないことが多いです。

かといって、辞書に書いてある訳語は5つ以上に分類される場合も多く、覚えきれません。

翻訳するということは、英単語を訳語に置き換えることではありません。状況に応じて、言葉の本当の意味を読み替える必要があるわけですね。

そこで、単語の語源に注目するようになりました。

例えば、respectという単語を単に「尊敬する」という意味では理解していません。re+spectで、再び見る、振り返ってみるという意味があり、だから尊敬という意味につながると理解しています。語源となるspectに姿を見るという意味があることを知っていれば、prospect、perspective、spectacle、inspect、aspectといった単語の意味も理解しやすいです。

 

語源を知り、自らの思考をより良いものに

語源、あるいは根本的な意味は、意識して辞書を引かなければ覚えることはできません。面倒くさいです。

しかし、それでも僕は調べる癖を持っています。なぜかというと、語源を理解していれば、言葉の意味や解釈の仕方をいちいち覚える必要がないからです。さっきのrespectの例のように、語源から様々な事例の意味を導きだすことができます。

僕がGoogle検索を趣味にしているのは、日常の中で見聞きするあらゆる言葉の語源をちゃんと知っておきたいという気持ちからでしょう

例えば、NPOという言葉を検索しないでいると、「エヌピーオー」または「特定非営利活動法人」と理解してしまうでしょう。文字列と、その意味を対応付けるのに苦労します。Non-Profit Organizationの略であることを一度調べてしまえば、その意味するところは明白です。もはや、特定非営利活動法人なんて理解しにくい訳語を覚える必要もなくなるのです。

言葉は、思考のツールです。未知の単語や、意味をよく理解していない言葉を使っていては、思考の切れ味が悪くなってしまう。自分が使う言葉は、できるだけ本質を理解しておきたい。だから、僕はこれからもGoogle検索を続けます。

 

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。