どうも、木村(@kimu3_slime)です。
今日は「僕は古典をなぜ読むのか?」という話を考えようとしたのですが、その前に「どうして本を読むのか?」を考えなければならない気がしたので、それについて書いてみます。
参考:僕が読んだ・これから読みたい人文社会科学系の古典の本27冊
どうして本を読むようになったのか?
小学生〜高校生の時は、あまり本を読んでいませんでした。
小学校高学年の時は読んでいたのですが……。読んでいた本は、今に比べて、小説が多かったですね。エルマーのぼうけん、パスワードは、ひ・み・つシリーズ、ハリー・ポッターシリーズ、ドラゴンランスシリーズとか。東野圭吾「分身」、「白夜行」とか。
僕が一番好きだったのは、星新一さんのショートショートです。「未来いそっぷ」、「おーいでてこーい」、「午後の恐竜」とか。サイエンスフィクションや童話の要素を取り込みつつ、現代の社会への風刺を一発のネタで書き起こす。
子供の頃の僕にとって、本を読むことは、まだ見ぬ世界への冒険でした。もしこんな環境に生まれたら、もしこんな仲間がいたら、もし時代が違ったら、もし国が違ったら……。人は自分の人生を一度きりしか体験することができませんし、子供のうちは体験できる人生が少ないです。「人とどう接して、どう生きればいいのだろう?」それを考えるヒントが、本の物語の中には詰まっていると思います。
最近はあまり小説を読むことが少なくなってきたのですが、それは代わりにアニメを見ているからだと気づきました。
本を読む量がそこまで多くなかっただけで、もともと本は好きだったんですね。書いてみてわかりました。
考え方を育む本を読む
大学に入り、僕は本を買うようになりました。それまでは、自分のために本を買うということがあまりなかったんですよね。
本を買うようになったのは、「世の中には、役に立つ面白い本がある」ということを知ったからでしょう。図書館や大型の書店、ブログやTwitterで紹介されている本を試しに読んでみると、面白いものばかりでした。大学に入ってから読んだ本は読書メーターに記録しています。
参考:タスク管理術の名著「ストレスフリーの整理術」がきっかけで、読書にハマる余裕ができた
参考:泣くほど苦手だった文章作成が、Twitterのおかげで好きになった
ライフハック・思考法の本を買い、わかりやすく伝えるための文章表現を買い、数学の考え方に関する本を買い……。ファッションや遊びにお金を使わない僕ですが、本にはお金を惜しみなく使っていました。
本を買うことは、投資だと思っています。本を読むことによって、自分の考え方を成長させることができるのです。単にノウハウ・テクニック・技術を身につけるためだけに本を読むのではありません。自らの人生を駆動する思考を、より豊かなものにしていくために、本は役に立つのです。
例えば、ロールプレイングゲーム(RPG)を攻略するにあたって、「レベルを上げて物理で殴る」という考え方は単純です(単純であるが正しい戦略だとも思います)。「でも、レベルを上げなくても攻略できるんじゃないか?」と工夫することもできるわけです。複数のゲームをプレイすれば、「全回復するアイテムはラスボスにむけて取っておく」というメタな戦略を見つけられます。
本を読むというのは、そういうことなんじゃないかと思うのです。一つの人生をプレイして得られる攻略法は、貧弱です。本を読んで、複数の人生を生き、複数の考え方に接することで、優れた戦略をいつでも見つけ出すことができます。僕にとって本は、人生の攻略本です。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。