どうも、木村(@kimu3_slime)です。
最近、Twitterで「教育困難大学」という言葉を見かけます。
気になったので、その元ネタ・初出を調べてみました。
「教育困難大学・教育困難校」の元ネタ・初出
元ネタとなったのは、東洋経済オンラインから11月8日に公開された記事「「教育困難大学」で大暴れする不良学生の実態」です。
教育困難校とは、「さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校のこと」とされています。それの大学バージョンが教育困難大学ですね。
この記事を受けて、Twitterでは「教育困難大学」がパワーワード・バズワードとなっていますね。
教育困難大学ってすげーパワーワードだな。これに対抗できる矛盾ワードって清純派AV女優と朝鮮民主主義人民共和国くらいだろ
— ごはん (@gohann___) November 8, 2017
教育困難大学は少なくとも教育困難なのは事実だし、朝鮮民主主義人民共和国も朝鮮であることは正しいので少なくとも名称の25%は事実であり、どこを切っても間違っている神聖ローマ帝国には遠く及ばない
— 古川 (@furukawa1917) November 8, 2017
「教育困難大学」って、すごいパワーワードだなあ。大学は高等教育であるはずなのに、「教育困難」って…。ドイツやスイスのように、高校から専門的な職業学校に通うシステムを検討すべき時期なのかも。彼らは大学出身者より稼いだりもするようだし。https://t.co/KeOpw0Joip
— 乙武 洋匡@『車輪の上』発売中 (@h_ototake) November 7, 2017
じつは、11月8日以前から「教育困難大学・教育困難校」という言葉は使われていました。
2017年09月20日:「教育困難大学」に集まる主体性ゼロの学生達
2017年08月03日:「教育困難大学」のあまりにもひどい授業風景
2016年12月14日:「勉強力」が皆無な高校生の、ひどすぎる現実 模範解答を事前に配る「教育困難校」の試験
これらはすべて、教育ライターの朝比奈なをさんが書いたものですね。
また、2011年の著書「見捨てられた高校生たち―知られざる「教育困難校」の現実」の時点で、「教育困難校」という言葉が登場しています。
Twitterでは、2011年あたりから「教育困難大学」を使っている人がいますね。
m谷教授と今まで、ずーっと雑談していた。教育困難大学だってwww
— きよ先生 (@kiyosensei) March 9, 2011
@po_n_ko_tsu_san そろそろ考えないといかんような。大体、高校の教育困難校みたいに、教育困難大学が発生してるわけでww
— Nobuyoshi Sato (@7n2jju) May 20, 2013
教育困難校の問題がそのまま教育困難大学の問題に直結するのを今まで間近に見て来た身としては、ブラック大学の問題も含めて、まだ距離を置いて考えられない。
— Kometani Ikuko (@ikometani) May 11, 2014
「教育困難大学・教育困難校」に似たような言葉としては、学級崩壊、Fランク大学を思い出します。
ただし、学級崩壊は小中学校に対して使われることが多く、高校や大学での難しさを示す言葉として「教育困難大学・教育困難校」は使いやすいですね。
言葉としてはキャッチーですが、「どこどこの大学は教育困難大学だ」みたいな、ブラック企業探し活動になってしまうとつまらないですね。
教育困難とされる実態が知られ、より良い状態を目指す動きが生まれてくれればなと思います。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。