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「加工師」とは、その意味・元ネタ・初出は?

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

Twitter上で「加工師」という言葉を見かけ、気になったのでその意味・元ネタ・初出を調べてみました。

 

「加工師」とは、意味・元ネタ・初出

加工師とは、素材となる画像に文字を入れたり色味を変えたりといった、画像加工をする人のこと。

絵を描く人のことをネットでは絵師ということがありますが、それの加工バージョンと言えます。

 

実際の加工師・加工された画像は、例えばTwitter検索で見つけることができます。LINEで活動している人もいるようです。

画像引用:加工師 – Twitter検索

加工する画像は、実写系ではなくイラストが多い傾向です。好きなキャラクターのイラストに文字を入れてカッコよくする、といったものが典型的ですね。

スマホユーザーによる「自分の好きなキャラクターをSNSのアイコンやヘッダー画像に使いたい」という要望が多そうです。

加工師は他者のために画像を加工します。プロフィールで加工師であることを名乗り、加工の依頼を受け付けていることが多いです。「かわいい画像」「きれいな画像」「かっこいい画像」など、得意な加工のスタイルは人によって違うので、ヘッダー画像や過去の加工事例を見てお願いする人を判断すると良いでしょう。

加工師に似ている言葉に「加工厨」がありますが、こちらは実写的・メイク的な加工なので、加工師とは別物です。

参考:加工厨の超絶テクがここに!? 能面を加工を盛りまくる「#能面チャレンジ」がヤバい – 男子ハック

 

加工のやり方は例えば「LINE画像加工師になるための動画」という動画で紹介されているように、スマホアプリによる加工が主流でしょう。

加工師はつながりを求めていることが多いです。Twitterでは「#加工師さんと繋がりたい」「#加工少しでもいいなと思ったらRT」というハッシュタグがあり、加工作品を通じて新たな人とつながることができます。

加工師を始めたての加工師は「見習い加工師」と名乗ったり、あるいは加工の技術を教えて貰った人を「加工の師匠」と呼ぶなど、加工師同士のつながりも見られます。

加工師という活動がいつから始まったかは定かではありませんが、少なくとも2011年頃から画像の加工を引き受けている人がTwitter上で確認できます

 

加工師の問題点

加工師は1から画像を作るわけではなく、誰か他者が作った画像を加工師するため、著作権的な問題が伴います。元となる画像の作者に許可を得ていれば加工に問題はありません。

しかし、イラストレーターが書いた絵を無断で(加工)転載することがSNS上で知られ、問題となるケースも

参考:この世には完成した絵に加工を施すだけの「加工師」なる存在がいるらしい…。 – Togetter

 

画像の加工を引き受ける加工師という存在そのものが問題なわけではありません。著作権的に問題ない形、他人に迷惑をかけない形での活動は良いでしょう。

 

「スマホ向けの良い感じの画像が欲しい」という若いユーザーは増えて続けているので、今後も加工師の活動は続いていくのではないでしょうか。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

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