当たり前ってなんだろう。
それを考えてみます。
人間は、食べ物を食べないと死ぬ。当たり前でしょうか。
人と話をしているときは、そんなの当たり前だと言うでしょう。
だって、ぼくはお腹が減るとくるしくなる。
食べ物を食べずに生きている人がいるという、奇跡的な話も聞いたことがない。
けれど、ぼくは人が飢えてなくなってしまったようすを見たことはない。
これは、当たり前と思えそうな根拠はあるけれど、どうして当たり前なのかわかっていない。
地球は、太陽の周りをまわっている。当たり前でしょうか。
昔はそうでもなかったけれど、今では当たり前のこととされています。天動説と地動説。
教科書に書いているから、人が言っているから、当たり前らしさはありますね。
しかし、何も使わずに自分の頭だけで説明できるでしょうか。
ぼくには難しいです。
どうやって、地球がまわっていることを調べればよいのでしょうか。
まず、空を観察するところからはじめないといけない気がします。
これは、当たり前と思い込んでいるけれど、実は当たり前のこととして理解していない例ですね。
二つの例を考えてみました。
人間は、食べ物を食べないと死ぬ。地球は、太陽の周りをまわっている。
これは当たり前なのかどうか。
どちらも、尋ねる先があれば、聞ける相手がいれば、当たり前と信じてもよさそうな状況です。
けれど、質問する相手が誰もいなければ、どうでしょう。
食べ物を食べないと死ぬことは、それでも当たり前とぼくは思えそうです。
ぼくがお腹が減れば、まずそう、頭の働きがにぶくなることを感じとれるから。
けれど、当たり前と思っている人に話を聞けなければ、地球は太陽の周りをまわっているとは思いにくいです。
だって、ここから見て、太陽が空を動いていくようにしか見えないし。
ぼく一人で、確かめる術をもっていないから。
もし同じことを言っている人がいなかったら、当たり前とは思えないこと。
一人では、確かめる手段をもたないような当たり前。
意外と、生きていてそういうことってあるし、ありふれているんじゃないのかなあ。
そう思います。
そしてぼくは、一人で当たり前と思えないことを、誰かが言っているから当たり前だろうとは、考えたくありません。
それだと、よくわからない。うちとけられないんですよね。好きになれないんじゃないのかな。
これからも、ぼくが一人で当たり前とは思えないことは、考え続けていくだろうと思います。
こんなところで。
ぼくからあなたに聞きたいことがあります。
この当たり前、変だぞと思ったことはありますか。
あるいは、この当たり前があって良かったと思ったことはありますか。
その当たり前は、どんなきっかけで見つけましたか。
あなたの声を聞かせてください。
木村すらいむでした。
ではまた。
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