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語り口さえ好きになってしまえば、中身が何であろうが読みたくなる。

数百のブログ記事 をざーっと見ていて、気づくことがあった。

人はそんなに多様な悩みをもっているわけではなく、それをどう表現するかで記事の多様性が出ているなあ、と。

 

一言でその記事の内容を言えるように、流し読む。

面白かった。むかついた。学びたい。役に立つ情報見つけた。なにかやります。おいしかった。ニュースが気になった。

根本の気持ちにそう種類が多いわけではない。

なのに、できた文章には個別の違いがあらわれる。

 

で、目を留めて読みたいかどうかには、何を表しているかよりも、どう表しているかが大きく影響を与えていると気づいた。

何を言っているかよりも、どのように言っているかが読むかどうかを決める。

 

少し考えてみると、それは当たり前だ。

わかったとしたらどんなに役に立つ内容であっても、書き方が難しくて理解できなかったら結局意味がない。

難しくてちょっとわかる話よりも、簡単だけど深くわかる話を聞きたくなるものだ。

 

いつも、気になる語り口をしている人の文章を、ぼくは読んでしまう。

たとえ、今までの自分の関心になかったことでさえ、好ましい文体ならとりあえず読み終えることができる。

読む気にさせる語り口って、今まで目も向けていなかったようなことにさえ新しい視点をもたらしてくれて、好きだ。