大学院の入試を来年迎える友人に、ぼくは何を勉強していたのか聞かれた。
範囲が広くて、何をどうやるかは人次第だろう。
ぼくが大学院入試付近で得たもの、それは基本の1割を理解することの大切さに気づいたことだ。
例えば、過去の入試問題を見てみる。
例えば、これまで学部の授業で習ったことを試したいと考えてみる。
とっても難しいテーマもあるけれど、その難しい部分をそぎ落としていけば、必ず基本としてもっているべき理解が見えてくる。
どんな物事を理解するときも、足がかりにする出発点がある。
最初の一歩を踏み間違えていたまま先に進もうとすると、疲れる上に目指す方向へ進めない。
どんな長旅も、一歩一歩からできている。
惑わされてはいけない、たくさんの情報に。
あらゆることを、覚えようとしたり理解しようとしたら、何が大事なのか見失ってしまう。
話せることのうち、話したいほどに大切なことなんて一割もない。
手に入れられるうちの、一割を見つけていく。
それが、一つ物事を学ぶということかなと思う。