理系の人の多くはTeXについて聞いたことがあるでしょう。
数式を用いる論文を書くなら、ほぼ必ず使っているはずです。
今回は、その TeX の出力で困っている人向けに、とりあえず簡単に動かせる選択肢として、「LyX」というプロセッサを紹介します。
TeXとは?
x^p ではなく、\( x^p\) という風に、数式をきれいに出力するためのマークアップ言語。
フリーソフト・オープンソースで、様々なパッケージが配布されています。
市販の本で配布されていたり、大学のホームページだったり、個別にかき集めてきたり。
使おうとすると苦労する
TeXを使うためには、TeX本体、エディタ、出力のためのソフトが必要になります。
特に、TeX本体のインストールは慣れていないと失敗することがあり、苦労された方も多いのではないのでしょうか。
アウトプット時になってわかるエラーが、インストールの不具合なのか、TeXファイルの不具合なのかがわからなかったりします。
実際、ぼくは環境を整えるのに苦労したし、知人に聞くと苦労話を聞くことが多いです。
「LyX」は安定した選択肢
そんな中、とりあえず TeX を使うなら、「LyX」というプロセッサは Windows でも Mac でも問題なくインストールして使える簡単なソフトであると経験から思っています。ここ2-3年はこれを使っていますが、安定してます。
Lyx – 文章プロセッサ 日本語版のホームページはこちら。
TeXのインストーラは、そこで紹介されているものを使えば失敗しないです。
入力画面はこんな感じ。ほぼワープロですね。
出力は PDF でこんな感じ。
TeX 初心者の人で記号の出し方がわからないときは、ボタン選択式の入力補助があります。
ね、簡単でしょう?
このように、LyX はMicrosoft Word が使える人なら使えます。
TeX のコードが見えなくなり、階層立てて書いている意識がなくなるのはデメリットではないか、と思う方は他のプロセッサを使えばいいでしょう。
特にこだわりがなく、TeX 入門に迷ったら、ぜひ LyX を試してみてはいかがでしょうか。