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数値目標の先にあるもの

何かのプロジェクトが成功しているかどうかは、数値で測って比較されることが多い。

20億の売上、100万ユーザー、30万のページビュー、1000のいいね!、10のコメント。

組織の目標度合いを達成する数値として、Key Performance Indicator(KPI) と呼ばれる言葉があるそうだ。

「ビジネスの成功」とか、「お客様のしあわせ」とか、どう定義したらよいかもわからないものを達成したいときに、どこに目標を置くのか。

 

指標を置くことは大切

そうした、数値的な目標を置くことは大切だと思う。

もし、そうした指標がなければ、目的を達成するためにどんな行動をしたらよいかが、なかなか決まらない。

指標があれば、何が効率のよい方法で何が効率の悪い方法なのかという考えを持ち込むことができて、組織が取り組むことが明確になり、達成できることが増える。

 

指標の先にあるもの

ぼくが少し思う所があるのは、数値目標のその先のことだ。

数値目標は、何かを達成したかどうかを明確にしてくれる概念であるが、何かを達成してそれが組織にとってどんな意味があるかは自明ではない。

何か数値目標が達成できたとしても、大きな目的が達成できたかどうかを判断するのには、人が考えて話し合う必要がなる。

つまり、数値的指標は、実行したり達成しやすいものである代わりに、解釈の余地を多く残す指標だ。

 

ビジネスをするならば、数値的指標を持ち込むことは欠かせない。

ただし、それが達成できたからといって、そこにどんな意味を見出すかは、組織次第、人次第、文化次第だ。数値目標にこだわる人もいれば、まるで気にしない人や、数値の種類によっては信頼する人もいて。

ぼくは、数値という客観的に思われそうなものも、人によって数値の見方が違うことがとてもおもしろいと思う。