家を出る前に、鍵が見つからなくてあせるという経験をしたことがあるだろうか。財布でも、携帯でもいい。
ものをひっくり返しては「ここにはない」、ひっくり返しては「ここにもない」。
落ち着いてみると、目に入る範囲に当たり前に置いてあることに気づいて、がっかりする。
一つの対策は、物理的に置き場をつくることだ。
家に帰ってきて、ついつい鍵を置いてしまうような場所に、空き箱を置く。
財布など、出かける前にもっていくものをまとめて置く。
他の余分なものをおかず、必携のものだけを置いておけば、出かける前に見つからないということはない。
もう一つの対策は、心にも鍵の置き場をつくることだ。
焦っているときは、鍵を見つけることができない。
鍵が見つかるかどうかで焦るような計画のたて方をしておくことで、心に置き場をつくる。
空き箱の代わりになるのは、時間だ。
10分でも、20分の小さな置き場でもいい。
一度、切羽詰まった経験をしたら、目には見えない置き場を足したほうがよいかもしれない。