目標の置き方が新しいプロジェクトに色をつける
人と協力して、新しくプロジェクトをやりましょう。
そんな状況を考えてみる。
何をプロジェクトの目標とするかによって、メンバーや成果物となるモノやサービスの雰囲気は大きく変わる。
例えばユニバーサルデザインのハサミをつくるプロジェクトを考えるとしよう。
「ユニバーサルであることによって、今までハサミを使うのに困っていた人に使ってもらうことを目指す」のと、「ユニバーサルデザインのハサミを売ることを通じて、ユニバーサルデザインという考え方に理解ある人を増やすことを目指す」のとでは、集まるメンバーも出来上がるハサミも違うものになるだろう。
解決か、提案か。
プロジェクトの目標の置き方には、次の二つがあると思う。
ユーザーの課題を解決していくのか、ユーザーの気づいていない課題を提案していくのか。
ユーザーが困っていることを拾い上げるか、「これってだいじだと思いませんか?」を広く見せていくのか。
ものを使ってもらうことそのものに意味があるのか、ものに共感して使ってもらうことに意味があるのか。
大事にしていくことを決める
比較的新しいプロジェクトでは、どちらに重点を置くのかが明確になっていないことがある。
そうなると、メンバーはどちらの方向を目指して決断していてくのか、わからなくなることもあるだろう。
人に役に立つものをつくって使ってもらうことを目指すのか、ある種の考え方を良いと思ってもらう人を増やすのか。
プロジェクトを始めていくときは、そんなことを考えていくのが大事だな、と思うのでした。