動機は何ですか。志望動機は何ですか。犯行動機は何ですか。
どうして、それをすることを望むのか。
こうした質問に答えるのに時間がかかるので、少し考えてみました。
動機=行動のもとになる気持ち
そもそも、動機とは何だろうか。次のように定義してみよう。
動機とは、行動のもととなる経験や気持ち、判断のこと。また、それらをもつに至った経緯のこと。
例えば、次のようなものです。
社員の人柄に憧れた(動機)。だから、入社を希望している。
隣の家の騒音がうるさくて、むしゃくしゃしていた(動機)。だから、犯行に至った。
どんな行動にも動機はある
何かをすれば、そこに必ず動機があります。
「雨が降りはじめて、干していた洗濯物を取り込む。」
そういったときは、動機は明白です。干していたのは乾かすためだし、洗濯物を雨に晒したらそれは叶えられない。
では、学ぶことの動機はなんだろうと聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。
生きることの目的はなんだろうと聞かれたら、どうでしょうか。
なかなか答えにくいですね。
具体的な体験とそこで湧き上がる気持ち
「学ぶことの動機はなんですか」という質問を例に、動機を聞かれた時の答え方を考えてみます。
まず、学ぶという行為が範囲が広いので、何か自分が体験したことのある例をもってきます。
「例えば、バス乗車に遅刻したことから、ぼくは学びました。」
そうしたら、そのときどんな気持ちだったか考えます。そこが出れば、話は繋がる。
「辛かったのです。バスの代わりに、満員電車に乗らなければならなかったから。だから、遅刻しない方法を学びました。」
動機を考えるには、自分が何か体験したことと、そのときの気持ちを考えれば良いのです。
エピソードと、感情のペアが基本。
「どうしてそれをしようと思ったの?」という質問に、答えやすくなりました?