僕は機転が利かない。
開き直るようだが、それは気質であって、何も悪いことではないのだ。
何にも規則性がない場所が苦手だからこそ、機転を利かせなくてもうまくいくような仕組みづくりに頭を働かせるようになる。
昔から、何度も何度も繰り返して、学習したり資料を作ったり準備をしたりすること全般が好きだ。
シューティングゲームとか、数学とか、文章を書くこととかが性に合うのは、そういう部分から来ているのだろう。
1サイクルが短い時間で取り組めるし、何も考えずにやり続けても楽しめる。
けれど、上達するには実践の中で何か規則性を見つけ出していくことが必要になってくる。
経験値が溜まりに溜まっていって、ある所まで達すると悟りが開けたかのようにズドンと上達する。
そうやって一気に成長する瞬間は気持ちいいのだけれど、それは一瞬のもので。
また地味に考え続けられることがないか探してしまう。
攻略法を使って攻略する瞬間より、攻略法を見つけるためにもがき続けている瞬間が楽しい。
そう、一生のうちに何かを残そうとは思わないけれど、人生をやりこみ続けていたいものだ。