スコップとシャベルは何が違う?
人には好みの言葉と好みではない言葉がある。
気持ちいい表現とそうでもない表現がある。
例えば、広告、宣伝、PR、CM、広報、販促、プロモーション。
似ているものを指しているようだが、人によって想像するものは様々である。
同じ言葉を使っていても、おおむね同じものを指すことはできるが、細かい部分では人によって意味や定義が異なっている。
ゆるみがあるからコミュニケーションできる
同じ言葉を使っても、誰が言ったか、どのように言ったかによって違う意味をもっている。
それはとても面白いことだ。
言葉は、「言ったらその通りに必ず伝わる」という単純なものではない。
もし、言葉と意味がそんなにガチガチに結び付けられていたとしたら、コミュニケーションを取るのに死ぬほど苦労することだろう。メッセージ一つ伝えるのに、コンピュータに向けたバグのないプログラムを書くような大変さがあるだろう。
言葉のゆるみに、人の個性が入り込んでいる
人間の言葉にはゆるみがある。幅をもっている。
そのゆとりの分だけ、人それぞれが解釈を試みる。
だから、同じ言葉を使っていても微妙にズレを感じてしまうことがある。
そうしたズレを、僕は楽しみたい。
体の動かし方や、心の変わり方に癖があるように、言葉の運び方にも癖がある。
その癖に「人らしさ」が見えるような気がして、いとおしい。