ぼくはネットで文章を読むのが好きで、読み終わったお気に入りの記事をTwitterで投稿しています。
日々記事を生み出しているブログサイトやメディアは、どれくらいあるのでしょうか?
Twitterでメディア・ブログ関係者のリストを作り、今年1年かけて追加していたら、500人を超えていました。
なんという人数でしょう。これだけメディアの数があると、とてもすべての文章は読みきれません。
文字数や記事数を気にせずに投稿できることがネットの特徴です。その代わりに、価値のある記事は見つけにくくなります。
見つけにくいけれど価値のあるウェブ記事を発掘するために、検索エンジンやキュレーションサイト、SNSやソーシャルブックマークサービスなどが生まれてきました。
今回は、その流れのひとつとして生まれた【ハイパーリンクチャレンジ2015】という企画にのって、僕が2015年に読んだお気に入りの記事を紹介します。
あ、僕は木村すらいむ(@kimu3_slime)と申します。
【ハイパーリンクチャレンジ2015】とは?
企画の引用を、いつも読んでいるブログ「隠居系男子」から引用します。
少し長いので、すでに知っている場合は飛ばしてください。
【開催趣旨】
「SEOでは計れない、価値がある。」
「ウェブだって、すごいんだぞ!」
「ウェブメディアだって、むくわれたい。」現状ではウェブメディアに対するアワードがない。しかし、作り手は日々葛藤しながら多くのコンテンツを作り出している。それらが時代の流れに乗って刹那的に消費されるだけではなく、その年ごとの記録を残すことで、資料的価値を持たせる(映画の「日本アカデミー賞」、ユーキャンの「流行語大賞」、書店員が決める「本屋大賞」をあわせもったイメージ)。
アワード形式にすることで、担当編集者・ライターを表彰することも目標のひとつ。
【概要】
・その年(前年12月〜本年11月)までに公開されたウェブコンテンツから印象に残った記事を2本だけピックアップする。1本は自らが執筆・制作に関わった記事、もう1本は他媒体で公開された記事とする。
・参加者はそれぞれの記事を選んだ理由を、ブログやSNS等にまとめて発表する。選考した理由もあることが望ましい。
・また、次にチャレンジを受けてもらいたい人物、印象に残った記事を聞いてみたい人物も2人〜3人程度指名する。なお、指名がなくとも、開催趣旨への理解があれば自発的な参加も歓迎する。
・記事制作後、次のハッシュタグを付けてTwitterにて報告ポストを投稿する → #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け
・ハッシュタグ「孫まで届け」には、いずれ日本のソーシャルヒーロー孫正義さんまで参加してくれたら嬉しい、孫の代まで読まれていきたい、参加していただいた方に“ソン”はさせない、という気持ちが込められている。
・投票は、12月20日を持って集計〆切とする。
【評議会】
本年は(言い出しっぺの)下記4名により評議会を開催。有効得票数による部門別アワード(※予定)と、印象に残ったコメントをピックアップして(何らかの形で)報告する。
・藤村能光
・長谷川賢人
・佐藤慶一
・鳥井弘文
引用:【ハイパーリンクチャレンジ2015】僕にとって今年1番おもしろかった記事。鳥井弘文 #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け
ぼくを指定してくれたのは、「MEMOMI」の山田裕介 (@yusukeyamada_) さんです。ありがとう!
参考:【ハイパーリンクチャレンジ2015】今年、僕がいちばんグッときた記事。 @yusukeyamada_ #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け
2015年、最も面白いと思った記事(他媒体)
他媒体で公開された記事をピックアップします。
それは、「僕らのメディアはどこにある?」の「本ではなく「本屋」を売る――街の書店が潰れる時代に、B&Bに毎日人が集まる理由」という記事です。
「本ではなく「本屋」を売る――街の書店が潰れる時代に、B&Bに毎日人が集まる理由」
ネットや本のコンテンツを、リアルなイベントに落としこむ考え方を学べる記事として選びました。
ビールの飲める新刊書店「本屋 B&B」は、連日多くのイベントを開催しています。
これほどまでに「本屋はメディアである」ことを意識してイベントを行っている本屋さんを、他に知りません。
ただウェブで目を通しただけの記事よりも、イベントなど、リアルな体験に紐付いた内容の記事の方が人の印象に残るんですよね。
2014年、僕が初めて「オフ会」に参加した場所がB&Bでした。
その後、ネットで文章を書いている人にリアルに会うために、何度もB&Bを訪れています。
参考:鳥井弘文×下津曲浩×けいろー×タクスズキ 「ブログータン in B&B」にドキドキしながら参加してきました!
参考:コミュニティ体験を紐付けて、ネットのコンテンツをさらに面白くしていこう
さらには、(場所はB&Bではありませんが)「編集大学生」というイベントを開催して、ウェブとイベントを組み合わせることの楽しさを確信しました。
参考:「編集大学生 〜3ヶ月おきにwebメディアについて語る仲間を作る大学生の交流会〜」 簡易イベントレポート #編集大学生
2016年になっても、記憶に残る「イベント」という体験を教えてくれた記事として、本屋 B&Bと「本ではなく「本屋」を売る――街の書店が潰れる時代に、B&Bに毎日人が集まる理由」を忘れないでしょう。
2015年、僕が書いた中で最も印象に残った記事(自媒体)
僕が今年書いた記事では、この記事が最も印象に残っています。
孤立系ブロガーはウェブの記事に新たな信頼をもたらせるか? ー 「孤立系ブロガーの集い」発
独自ドメインをとって独自のオピニオンを発信しているブログを「孤立系ブログ」として名付けたことから始まった、「孤立系ブロガーの集い」合宿で話し合った内容をまとめたものです。
集まった5人の中に共通していた思いが、「良質なウェブコンテンツが残っていかないことへの危機感」だったことは、2015年を象徴していると思います。
あ、合宿を企画して招待してくださった発酵デザイナー小倉ヒラクさんのブログ「hirakuogura.com」、はめちゃくちゃ面白いので、ぜひ読んでください。例えば次の記事。
参考::僕がオワコン化する理由。報酬は今でも未来でもなく、過去に支払われる。
次にハイパーリンクチャレンジをまわしたい人
【ハイパーリンクチャレンジ2015】では、次にチャレンジを受けてもらいたい人物を指定することになっています。
しかし、今日はもう集計〆切の12月20日。
一応、聞いてみたかった人を書いておきます……。
「サラシボ。」の櫻井洋輔 (@yosuke_s0414) さん。
「girls real hack」のRIA (@RIAgrh) さん。
「趣味系日常ノート」のS.Takeno (@takenos90) さん。
今からでは集計されないと思います(すみません!)が、2015年の振り返りに、気が向いたらいかがでしょうか。
ではまた。