どうも、木村(@kimu3_slime)です。
さて、僕は「文脈ゼミ」という名前のゼミをやりたいという話を以前書きました。(参考:なぜ、東京から引っ越して、高知の嶺北地域に住むのか? 学びのインフラとして個人大学、文脈ゼミをはじめます)
一緒に学びたい人が一人でも増えればと思うのですが、詳細がわからないと参加しにくいかも?
今回は、そもそもゼミとは何か、何をやるのかという具体的な話をしていきます!
5/4追記:好評につき、一旦締め切りとさせていただきます! 7月頃に、再度募集予定です。
ゼミとは何か?
ゼミとは、ゼミナール(Seminar)の略。セミナーとも言われますね。少人数でテーマで学ぶ活動を指しています。(参考:ゼミナール – Wikipedia)
主に、大学の研究室単位で行われることが多い活動ではないでしょうか。輪読、輪講と言われる形式のゼミもあります。一般的な言葉で言えば、勉強会。ゼミは勉強会の一種です。
特に、学生たちが集まって自発的にやるゼミは、自主ゼミと言われます。大学の講義では扱わないけれども、興味のあるテーマや、先に進んだ分野の勉強をしたい有志が集まって勉強するゼミは楽しいものです。
僕は大学で数学を学んでいましたが、数学科には、ゼミ、自主ゼミの文化があります。詳しく知りたい方は、数学セミナー編集部の「数学ガイダンスhyper」 がおすすめ。
ウェブで手に入る資料としては、これらがしっかりとしていて読みやすいです。
ゼミをやるメリット
さて、ゼミをやるとどんな良いことがあるのでしょうか?
1.少人数で主体的に学ぶので、楽しくて効率が良い
日本に生まれた僕たちは、小学校や中学校で、講義形式の学びしかしないことが多いのではないでしょうか。そこには与えられた教科書があり、一人の先生が大量の生徒にその内容を一方的に伝えます。
ゼミは、そもそも少人数の集まりです。何を学びたいか、テーマや教科書を自分たちで決めます。そして、教える側と教えられる側の区別はありません。誰もが学んで来た内容を発表し、誰もがそれに対して問答を繰り広げます。
強制される学びほどつまらなく身にならないものはありません。友達と勉強を教えあうような感覚で、楽しく効率良く学べます。
2.人と一緒に学ぶことで、「わかったつもり」が防げる
さて、自発的な学びをするだけならば、一人でもできるはずです。もちろん一人で本を読んで学ぶことは、ゼミをするにあたっても重要ですが、一人ではできないことがあります。それは何でしょうか?
それは、「わかったつもり」を防ぐことです。
こんなことはありませんか? ちょっと小難しい本を読んでためになったと思っていたけれど、友達に話そうとしたらうまく説明できない。せっかくインプットをしたのに、アウトプットをできるようなレベルで理解できていない。
学校では筆記試験によってアウトプットをチェックすることが多いと思いますが、それでは不十分だと思います。暗記力とパターンさえ覚えていればできること。詳しくない人にわかりやすくスムーズに説明できるかどうかが、学んだことを深く理解できているかどうかを判別する良い基準となるでしょう。
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3.対話を繰り返すことで、人に伝える力がつく
ゼミは、講義や一般的なプレゼンと違い、一方的な発表の場所ではありません。学んできた内容を話す人がいたら、聞いている人はわからなかったことをなんでも質問し、対話を繰り広げます。知ったかぶりは厳禁です。
ギリシャの哲学者ソクラテス、プラトンは対話をすることによって学びを深めていました。プラトンが残した対話篇では、「不正をすることは得をすることになるか?」といったテーマで、数人で質問を繰り返し、議論を積み重ねることで、真実にたどり着こうとする。
こうした活動は、哲学的問答法(ダイアローグ)と言われています。
問答法と言われると難しそうですが、「哲学者の道具箱」と呼ばれる質問のリストを使えばできると思います。
仕事をする上で、コミュニケーション能力やロジカルシンキングが重要視されています。対話をして、相手と言葉のキャッチボールをしながら、論理的に理解を深めていく力は、仕事に限らず生きること全般に役立つことでしょう。
文脈ゼミでは具体的に何をやるの?
さて、僕たちの文脈ゼミでは具体的にどのようにゼミをするのでしょうか?
参加する人に合わせて色々な形式があると思いますが、実際に行った一例を紹介します。
1.テーマ、教材となる本を決める
心理学科のある友人と二人で行ったゼミの例です。
まず「読書が苦手だけど本を読みたいから、一緒に読もう。なんか心理学をテーマに勉強会したいね」という話をネット上でして、そのあとテーマを決めるために会ってお話し。
ちょうど書店が近かったので、一緒に本屋に行って、「この本とか良さそうだけど、興味ある?」と興味のマッチングと本選びを行いました。
今回は、薄めの本だけれどしっかり記述されていそうな本を選んでいます。
2.スケジュールと分担を決める
人と一緒に何かをするときに重要なのは、お互いのスケジュールの確認。あまり忙しいのに予定を入れると、続かないまま終わってしまいます。
週に1回、決まった喫茶店で決まった時間(9:00-12:00)ということになりました。
何か予定が入ったら調整できるので、最初から不定期にはしないほうがやりやすいです。いくらでもずらせるとなると、やりませんから。月に1回でも、定期的にやっていきたいですね。
スケジュールが決まったら、本の分担を決めます。1章が10-15ページ程度、一人1章ずつ、交互に担当することに。1週間にそれぞれが1章ずつ発表することにしました。かかる時間は1時間半くらいです。
12章からなる本だったので、6週間(2か月程度)できっちり読みおわりましたね。一人で一冊の本を読むってしんどいですが、二人だと割と簡単です。
3.ゼミをやる
ゼミ当日、集まってからすることは、「できるだけ本を見ずに担当箇所の内容を相手に説明する」ということでした。
どんなに拙い表現になっても、自分の言葉で言うことが大切。もちろん、データを参照するときは見ても良いですが。
その章の中で、何が大事だと思って、なぜ大事なのか。そういうことを、最低1つでもあげられるようにしていました。
そういう発表をするためには、当然予習が必要です。担当箇所を自分なりに要約する文章を作っても良いでしょうし、Google検索で足りない知識を補っても良いでしょう。
慣れると1時間くらいで最低限の準備ができるようになります。時間が短ければ良いというわけではありませんが、このゼミでは重要点を効率良く説明できるようになることを重要視しています。
大学の研究室のゼミのような専門的なゼミでは、もうちょっとスローペースで、それこそ数時間かけて1ページも進まないようなペースでゼミをすることがあります。文脈ゼミは、教養のゼミということでそこまでガチではなく、ひとまずややゆるめに本を進める感じで。
参加者募集!
さて、文脈ゼミでは参加者募集中です。新しいことを知るのが好きな人、古典を読んで時代によらないスキルを身につけたい人、ぜひ連絡ください!
哲学とか社会学とか人文社会系のテーマが最近気になっていますが、物理とか生物とか自然科学でもアリですね。
僕は高知県の嶺北地域にいるので、おそらくネットにを使うことになるかと思います(高知県にいる人なら、対面でできるかな?)。
その場合は、SkypeやGoogleハングアウトなどの音声通話、ツイキャスなどの音声配信、ChatCastなどのチャット対話でやってみましょう。ものは試しなので、応相談で。連絡お待ちしています! (参考:「ChatCast(チャットキャスト)」の使い方。チャットで遊んでコンテンツに)
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。