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世界を滅ぼしてでも、自分を救うことを選ぶのが人間だ アニメ「Rewrite」前期最終回の感想

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

アニメ「Rewrite」前期が最終回を迎えました。特に1話はテンポが悪く見続けようか迷ったのですが、最終回まで見て良かった!

主人公・天王寺瑚太朗の選択について、アニメのネタバレ込みで、感想を書いてみたいと思います。(原作ゲームは未プレイです。)

 

 

世界か、自分か

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さて早速最終話の感想に入りましょう。ゆっくり進行していた12話までに比べ、最終話の13話で急展開を見せました。すっ飛ばしてるんですけど、終わり方が良かった

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「滅びの歌」によって篝ちゃんの能力が発動し、地球が緑で埋め尽くされ人類が滅びるエンディング。みんないなくなってしまうけれど、僕はこれをバッドエンドだとは思いません。

瑚太朗は、篝ちゃんの息の根を止めれば、世界を救うことができました。篝ちゃんもそれを望んでいた。でも、それをしなかった。人間って、こうだよな! ここは本当に名シーン。

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篝 この世界を、救ってくれませんか。

瑚太朗 言ってる意味、わかってるのか!

篝 ええ。瑚太朗になら、殺されてもいいです。……

(目を見開き、息を飲む瑚太朗。篝の首に手を伸ばし……)

小鳥 瑚太朗くん!

(篝を抱き寄せる瑚太朗)

篝 えっ。

瑚太朗 できるわけ……ないだろうが! この……馬鹿やろう! 俺はお前が……!

篝 本当に、瑚太朗は世界中のどんなヒューマンの中で、最もどうしようもなく愚かなヒューマンです。

たとえそれが世界を滅ぼす選択であったとしても、仲間を殺すことはどうしてもできない。もし「最大多数の最大幸福」を願うなら、一人の命を犠牲にして、世界を救うのが正しい選択です。でも、それは人間にはできないんですよ。

瑚太朗が篝へ恋愛感情を持っていたから、この選択をしたという受け止め方もありますが、そういう見方はしなくてもいいのではないでしょうか。彼は、ガイアやレジスタンスという陣営争いを超えて、オカ研のみんなを愛していた。それと同時に、篝のことも愛していた。仮に篝ではなく、他のオカ研メンバーが鍵の役割を持っていたとしても、彼は同じ選択をしたと思います。

自分の命を守ることを考えるならば、篝を殺す選択が正解でした。しかしそれを彼は選ばなかった。みんなと共に死ぬことを選んだ。もしそこで篝を殺してしまっていたら、たとえ生き延びたとしても生きた心地はしなかったでしょう。

瑚太朗は、世界を救うか、自分を救うかという究極の二択を突きつけられました。そこで自分を救い、世界と共に滅びる道を選んだ。僕は彼の決断を見習いたいと思う。

自分が救われていなければ、世界を救えたところで何の意味もないのです。自分を犠牲にしてまで、環境問題や社会問題を解決しようとすることはない。まずは自分を救ってくれる仲間を守り、その先に世界を救うというミッションがあるのであって、パブリックな問題のためにプライベートを犠牲にしてはいけない。そんなことを、瑚太朗は教えてくれた気がします。

 

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変えるなら、世界か、自分か。俺は……

2017年1月から始まるアニメ後期で、次の瑚太朗くんは自分も世界も救ってくれると信じています。

 

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。