どうも、木村(@kimu3_slime)です。
僕は最近、ニコニコ動画「例のアレ」について書き続けています。書くのが面白いし、書かなければならないとも思うんですよね。
今回は、「例のアレ」を書く理由をまとめ、僕の立ち位置を明確にします。
ミッション:
- 「(ネットに)ただ気持ちいい笑いを増やしたいだけ」
- 流行のみを追わず、原点・本質を探る。
- ニコニコ動画の外向け、初心者向けのわかりやすい情報を増やす。
- 「例のアレ」の何が面白いと思われているのかを調査、考察する。
- 「例のアレ」はどんな人に、どんなSNSで、どんな風に楽しまれているかを明確にする。
- 内と外をつなげるのに役立つ情報、考え方を発信する。
知りたい情報が見つからない
僕はニコニコ動画(以下、ニコ動)を見るのが趣味で、「ゲーム」「例のアレ」ランキングの動画は毎日チェックしています。
でも、その動画に関することでウェブ検索しても、あんまり良い情報が見つからないことが多いです。
転載だけでなく考察を
特にがっかりするのが、炎上した話題に関することです。まとめサイト・まとめWikiが、炎上した人物のゴシップや、個人情報をガン堀りしているページばかり出てくるのです。
もちろん、そういう楽しみ方をしたい人が一部にいるのは知っています。でも、検索結果・ネットの情報では、それが一部ではなくマジョリティになってしまっているのです。
「いや……動画のことが知りたいんだよ!!」と何度思ったことでしょうか。
僕は、この原因を次のように考えています。
それは、にちゃんねる・ニコ動についてまともに考察し、公に発信している人が少ないからなのです。そりゃ、にちゃんねるの書き込みを加工せずにまとめ(転載)れば、基本的に匿名目線の情報になりますからね。匿名性には自由な発言を保証するというメリットがありますが、それは同時に誹謗中傷も止めにくいことにつながります。
もちろん、まとめサイト・Wikiで、流行の情報をたくさん残してくれているのはありがたいんですけどね。ですが、そういうページだけでは不満です。
このブログでは、
- 流行のみを追わず、原点・本質を探る
ことを目指します。
内向けだけでなく、外側へ
ニコ動に関する情報は、わかりにくいものも少なくありません。
例えば、ニコニコ大百科の記事は、秀逸なものも多いですが、そうでないものも混ざっています。
わかりにくい記事が混ざるのは仕方のないことです。質が書き手次第になっていますし、すべての記事をチェックするような編集部があるわけではありません。仮にそういうものがあったとして、現実的に考えて、すべてチェックしきるのは不可能です。Wiki的な仕組みには、いち早くマイナーな話題を検出するというメリットもありますが、統一した質を保証できないという限界もあります。
また、ニコ動について検索していて見つかるページで見られる傾向は、外を意識した説明をしていないということです。
これは自分自身にも当てはまってしまう話ですが、改善したいと思っています。ニコ動だけでなく、同人創作界隈にも見られる現象ですね。
内輪に向けた情報は、自分がその内輪に属してるときはすごく楽しいのですが、属していないときは内容が理解できず困る・ムカつくんですよね。
せっかくなら、その楽しさをできるだけ多くの人に知ってほしいと思います。
このブログでは、
- 外向け、初心者向けのわかりやすい情報を増やしたい
です。
「例のアレ」をひとくくりにされたくない
ここからは、ニコ動全体ではなく、アングラだが勢いのあるジャンル「例のアレ」の話です。といっても、例のアレのコンテンツの話ではありません。
アングラだから何をやっても面白い、とは思わない
例のアレユーザー・淫夢民が良く主張しているのが、「アングラだから、何をやっても許される」というもの。ネタ気味に言っているのでしょうが。
僕はそのスタンスは否定しませんが、極端な言い方だと思っています。
これと類似した表現として、「淫夢民はホモセクシャルの人を嘲笑してコンテンツにしている」という捉え方がありますね。
もちろん淫夢にそういう面が含まれていることは認めますが、それが全体であるかのように捉えられるのには違和感を覚えます。それは過剰な一般化です。失敗をした人を嘲笑して発掘されたのが原点だからと言って、現在楽しまれているものが差別的な笑いだとは思えません。
例のアレのコンテンツは多様であり、多様な笑いがあります。
このブログでは、
- 「例のアレ」の何が面白いと思われているのか
を調査、考察します。
例のアレユーザーにステレオタイプがついてほしくない
例のアレは、コンテンツだけでなくユーザーもまた多様です。
例えば、最近のFF外ブームが例のアレらしくないから嫌だという人がいます。
じゃあ、ホモと学ぶシリーズは淫夢なんですか? という疑問も生まれます。
極端に言ってしまえば、空手部・インタビューシリーズは淫夢なんですか? とさえ言えてしまう。
僕は、淫夢や例のアレユーザーを一枚岩だと捉えるには限界があると思っています。
声が好きな人もいれば、面白いYoutuberを見るのが好きな人もいて、ゲームを好きな人もいるし、MADが好きな人もいる。
もはや例のアレはアングラと呼ぶには広がりすぎている。例のアレのみを好きな人は少なく、他のジャンルと掛け持ちしている人が多いのが実際ではないでしょうか。
また、ニコニコ動画だけでなく、それをとりまくソーシャルメディアが大きく変化しています。昔のネットが持っていた匿名性はだんだんと薄れてきています。このブログを訪れる人の約7割がモバイルです。ニコ動が始まった2007年とは大違い。
例のアレは、ニコニコ動画やにちゃんねるだけでなく、YoutubeやTwitterにも影響されるようになりました。ジャンル・クラスタは細かくなり、お互いを理解するのが難しくなっています。
このブログは、
- 例のアレはどんな人に、どんなSNSで、どんな風に楽しまれているか
を明確にしていきます。
ただ気持ちよく笑ってたいだけ
少しネガティブなことも書きましたが、本当は、ただ気持ちよく笑ってたいだけです。インターネットに気持ちのいい笑いを増やしたいだけ。
僕は、ニコ動より面白いものはないと思っています。「例のアレ」のくだらない動画で笑っている瞬間は最高です。
一方で、ニコ動を見ていない外の人から見ると、その「くだらないことで笑っている」ようすが、「権利を侵害し、人を嘲笑している」と捉えられかねないこともまた事実です。
僕がこのブログで解決したいのは、その内側と外側の視点のギャップです。それがタイトル「文脈をつなぐ」なのです。
参考:ブログタイトルを「アナタドウ?」から「文脈をつなぐ」に変えた理由
僕は、くだらないことで笑いあえる世界を残したい。そのために、このブログでは
- 内と外をつなげるのに役立つ情報、考え方
を発信していきたいと思います。
このミッションは抽象的なものです。具体的な記事が読みたい方は「ニコニコ動画・「例のアレ」が全部わかる記事まとめ」へ。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。