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モンハン暴言動画「XXハンター(ゆうき)」の元ネタ・初出は?

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

2017年5月下旬、ニコニコ動画のゲーム・例のアレカテゴリで「XXハンター」というタイトルの動画が複数アップされているのを目にします。

初めて見たときは、その元ネタがよくわかなかったんですよね。そこで、今回はその元ネタ・初出をていねいに紹介します。

画像引用:XXハンター – ニコニコ動画

 

「XXハンター」の元ネタ・初出は?

初出となったのは、5月20日にゲームカテゴリで投稿された「神回 暴言配信者の末路」です。こちらはすでに80万再生を突破していますね。

画像引用:神回 暴言配信者の末路

この動画は、元はYoutubeの動画で、それがニコニコ動画に転載されたものです。

転載元は、ゲーム「モンスタハンターXX(ダブルクロス)」のライブ配信を行っている「XX ハンター」という人の動画でした。

2017/06/05追記:残念なことに、チャンネル・動画が全て削除されてますね。今や動画が見れるのはニコニコ動画のみでしょう。

XXハンターさんは、「【MHXX】参加者募集ネセト一式のくそ雑魚ゆうたは来るな」という挑発的なタイトルで動画を投稿しています。ボイスチェンジャーを使っているのでしょうか、妙に高い声が特徴的ですね。

 

【MHXX】参加者募集ネセト一式のくそ雑魚ゆうたは来るな」というタイトルの意味を解説しましょう。

モンスターハンターは、ネットで参加者を募集し、一緒にモンスターを倒すゲームです。画面下にプレイヤーチャットもあるのが見えますよね。動画で左上に見えるのは、Youtube live視聴者のコメントです。

協力してプレイすることが大切なわけですが、中には下手なプレイヤー、味方の妨害を目的としたプレイヤー(荒らし)が入ってきてしまうこともあります。

問題ある厄介なプレイヤーは、地雷と呼ばれることが多いです。地雷の同義語として、ふんたー、ゆうたなどもありますね。(参考:ゲーム用語/地雷モンハン用語/ふんたー – モンスターハンター大辞典 Wiki*

【MHXX】参加者募集ネセト一式のくそ雑魚ゆうたは来るな」というタイトルは、地雷プレイヤーの典型名であるゆうたを名指しし、来ないでほしいと命令しているわけです。

ネセト一式というのは、テンプレート化している強力な装備で、これもやべーやつの象徴となっているみたいですね。(参考:MHXX しょうもない雑記 ネセト一式+全身虹色カラーはヤベーやつが多い。他【モンスターハンターダブルクロス】 – まじっく ざ げーまー

ここまでの知識を持っていれば、「神回 暴言配信者の末路」を楽しめるでしょう。

ちなみに、このタイトルを呼びかけているXXハンターさんのプレイヤーネームは「ハンター」。……あっ。のちに実名はゆうきであったことが判明したようです。

ゆうたを徹底的に批判しておきながら、自身がゆうたそのものの振る舞いをする、まずここが面白いですよね。まさにブーメラン。

 

「XXハンター」の名言・語録

神回 暴言配信者の末路」を簡単に解説しながら、XXハンターさんの名言をまとめてみましょう。

集まったプレイヤーは、ハンター、☆Lucifer☆(ルシファー)、ライ、Anthony(アンソニー)の4人。

ハンターがあるゲームを提案します。ハンター・ライペアと、ルシファーとエーエヌティーエイチ(アンソニー)ペアに分かれます。クエストで登場するドドブランゴ2体を、それぞれのペアが倒す。最初に2乙(2人とも死亡)したペアの方が負け。

妨害してもいいですが、妨害しちゃダメです(矛盾)

するなよ! 絶対妨害するなよ!

負けたチームは、勝ったチームのなんでも言うことを聞く。ん? 今なんでも言うこと聞くって言ったよね?

 

そしてクエスト開始。ドドブランゴの突進を食らうハンターですが、さらにルシファーからの追撃。「え?」と呆然とするハンター。さらにライまで追撃をすることに。よほど嫌われていたんでしょうね……。ここでブチ切れるハンターくん。

 

反撃のために処刑用BGM「英雄の翼」を流すハンター。ニコニコユーザーにとっては「やったぜ。」で馴染みがありますね。どちらの処刑用BGMなのでしょうか……? 糞親父から英雄の証を取り返した男

お前たち倒してやるよ、かかってこい!

 

孤軍奮闘するけれども、3人に勝てるはずもなく。負けて発狂するハンターのボイスが面白いですね。まるでキーボードクラッシャーのようで、弾幕も元気です。

コンナハズジャナイノニィ!(やわらか戦車)

だから雪だるま状態どうにかしてって! ふぁあああああemail↑!☆

絶対☆裏切りヌルヌル(絶対に負けねぇからな!)

ミスターユナイテッド☆小沢(ルシファーお前絶対許さない!)

 

 

総じて見ると、この動画単体ではハンターさんはそれほど悪いことをしていないにもかかわらずイジメられているため、ちょっとかわいそうという反応も見られます。

ただし口が悪く、挑発的で、他人の気持ちを考えないで言葉をぶつけるのはよくわかりますよね。ぶつけようとした悪意が、きれいなブーメランとして返ってきて、高い声での発狂ボイスになるあたりがきれいにまとまった動画だと思います。

 

第二のピネガキ「XXハンター」はなぜ流行ったか?

XXハンターさんのニコニコ動画内での扱いを見ていて思い出すのが、ピネガキ(dodondndodonです。

画像引用:ピネガキ再up.pine

またピネだ!

誰だよ

ピネガキは、FPSゲーム「CoD:BO2」のプレイ動画に登場したマナーの悪い小・中学生プレイヤーです。2012年頃に話題になり、その暴言具合・声の高さから、ボイス素材としてよく使われています。(参考:またピネだ – ニコニコ大百科

XXハンターについても、名言・語録集「XXハンター 語録集 有声ver(仮)」が作られましたね。

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XXハンターは、第二のピネガキとなったのかもしれません。

 

なぜ、XXハンターさんはここまで注目されることになったのでしょうか?

まず思いつくのは、XXハンターさんはそもそも多くの動画をYoutubeにアップしています。つまり、転載できる動画が多数あるおかげで、ニコニコ側で話題が冷めないうちに新しい動画が追加されています。のちにルシファーと再戦しているのも面白いですよね。

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ときあめ編、ヒロイン扱いされている「時雨(ときあめ)姉貴兄貴」も人気です。

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お上手ですね。

引用:XXハンター ゆうき ときあめ編 Part2/3

 

また、注目される要因として大きいのは、ゲームカテゴリだけでなく、例のアレカテゴリを巻き込んだことです。

ホモと見るゆうたの黄金猿狩猟.XXhunter」のように「ホモと見る〜」タイトルで投稿されることも多いですね。

例のアレカテゴリのユーザーには、ピネガキなどタチの悪いゲームプレイヤー・Youtuberを見つけだし、さまざまな空耳を作り出したり、音声を素材化して新たに動画を生み出す習性があります。

 

単にゲームカテゴリでの炎上で終わらせず例のアレカテゴリを巻き込んだのが、より多くのニコニコユーザーを注目されるきっかけとなったのでしょう。

XXハンターさんのように、協力プレイするゲームでネット配信している小・中学生は少なくないと思います。面白いですよね。

しかし、あまりに横暴な振る舞いをしていると、そのゲーム内だけでは済まないことに、ヘイトの拡散・住所特定など、厄介なことになってしまいまうので、気をつけたいところですね。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

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