どうも、木村（@kimu3_slime）です。
ニコニコ動画初期、2007-8年頃に流行ったキーボードクラッシャー。その名の通り、わめきながらキーボードを破壊する動画が流行りました。改めて、その元ネタ、流行った理由を振り返ってみます。
キーボードクラッシャーとは
画像引用：[キーボードクラッシャー]Unreal Gamer[本家]
キーボードクラッシャーは、smilevideoができた3月6日当日に投稿された動画です。
もともとは、Youtubeに投稿されたドイツ人の少年Slikkのビデオでした。2006年4月12日にCrazy German Kidという動画が。名前が直球すぎる。
Counterstrike.deのインタビューによると、彼は自発的にユーモアのある動画を撮影していたようです。
“I am not sick or mad, I only have a sense of humor not everyone immediately understands. In addition, I have acting talent.
私は病気や頭がおかしいのではなく、みんながすぐには理解できないようなユーモアのセンスしか持っていない。さらに言えば、私はタレントとして振舞っている。
– N. K. (aka “Slikk” or “Der echte Gangster”)
引用：Angry German Kid / Keyboard Crasher
いかにも隠し撮り風の動画に見えますが、自分で撮影していたわけですね。
この動画は英語圏で流行り、多くのsubbing parodies（字幕パロディ・嘘字幕）が作られました。
ニコニコ動画に輸入される前から、知らない言語であるのをいいことに偽の字幕を作る遊びが流行っていたわけです。パロディ動画の王道ですね。
まあ、ニコニコ動画の字幕は、動画投稿者が作るのではなく、コメントによって作るという大きな違いがありますが。
お・んこ恥ずかしー！！ 死ね〜〜！！！ タ☆ピ☆オ☆カ☆パ☆ン 天皇陛下万歳！！
音MADとして見出されたキーボードクラッシャー
ニコニコ動画でキーボードクラッシャーが流行ったのは、ただ単にクラッシュ動画が面白いからだけではなく、音MADの素材としてよく使われたからでした。
その一例が200万回再生された「クラッシャーは大変なキーボードを破壊していきました」です。
[nicodo]sm427208[/nicodo]「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」を「盗んでいきましたシリーズ」にした最初の動画と言えるでしょう。
参考：ニコ動電波ソングの原点「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」の元ネタ・流行った理由
キーボードクラッシャータグの再生数の多い動画は、ほぼ音MADですね。例えば、キーボードクラッシャーでぽっぴっぽー、ドイツで止まってすぐ壊す ～ 狂気のキーボードクラッシャーなど。歌うクラッシャーシリーズというタグも。
空耳の「タピオカパン」を使った動画「たぴ・ぱん」、「タピオカ☆パーン(クラッシャー×グルメレース)」。発狂して叫んでるだけで面白いのはずるい。
キーボードを壊すという凶暴なキャラクターを利用した「ドナルドvsキーボードクラッシャー 第一回戦」や「Windows vs キーボードクラッシャー」などのバトルものも生まれました。
2017年現在では、例のアレカテゴリに「ホモと見るYoutuber」というタイトルを謳って、奇怪な行動をするYoutube動画を転載して楽しむ文化があります。
キーボードクラッシャーは、その先駆けと言えるでしょう。見る人によっては不愉快になりますが、それだけリアルで面白いジャンルであることもまた事実ですね。
木村すらいむ（@kimu3_slime）でした。ではでは。
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