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北朝鮮の歌謡曲「コンギョ(攻撃戦だ!)」の元ネタ・初出は?

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

最近、ニコニコ動画やTwitterで「コンギョ!」という曲・言葉をよく見かけます。

気になったので、その元ネタ・初出を調べてみました。

 

「コンギョ」の元ネタ・初出

ペクトゥサン ボンゲチョロン コンギョ (白頭山の稲妻のように攻撃)
チョンイル ボンウリチョロン コンギョ (正日峰の雷のように攻撃)
コンギョ コンギョ コンギョチョンニダ (攻撃 攻撃 攻撃戦だ)

引用:【北朝鮮音楽】공격전이다 (攻撃戦だ)

コンギョの元ネタとなったのは、北朝鮮の歌謡曲「공격전이다(読み:コンギョチョンニダ)」です。2010年に公開されました。

タイトルの意味は、「攻撃戦だ」もしくは「攻撃の勢いで」ですね。

勇ましいオーケストラの演奏、「コンギョ」の連呼によって、日本人の間でも人気を集めています日本のロボットアニメの曲調を思い出しますね(激!帝国華撃団とか)。

北朝鮮全体の評価はともかく、この曲は耳から離れないと評価する人が多いですね。

 

作詞は作家のユン・ドゥグン(윤두근)さん、作曲は作曲家のアン・ジョンホ(안정호)さん、歌はユン・ヘヨン(韓国語版)(윤혜영)さんです。

声の伸びが良く、生き生きとした歌唱です。

 

コンギョは、日本人の間でどのように知られていったのでしょうか。

2011年11月、ワールドカップ予選の北朝鮮対日本戦では、コンギョが応援歌として使われていたようです。

参考:<ワールドカップアジア地域予選3試合>対日本戦、5万人の一体感に 《歴史的勝利》) – 朝鮮新報

Twitterでも、2011年頃から言及が見られます。

https://twitter.com/Phi_san/status/103860907528028160

2014年には、NK-POPとしてコンギョがカラオケに入るかどうか交渉中であることがニュースになりました。

参考:ジョイサウンドで“入曲交渉中”!? 魅惑の北朝鮮歌謡「NK-POP」と日本のカラオケ – 日刊サイゾー

攻撃戦だ」のタイトルでカラオケ入りした時期もあったようですが、著作権侵害を理由に削除されてしまっているようですね。

https://twitter.com/Naoh4810/status/911518676385271808

参考:朝鮮の人気楽曲「コンギョッチョンニダ」、JOYSOUNDから削除JOYSOUND、朝鮮の人気楽曲「攻撃戦だ」をまたもや削除

 

ニコニコ動画においては、コンギョと淫夢ネタを組み合わせた「北朝先輩」という2013年のMADから淫夢民に広く知られています。

画像引用:北朝先輩

ミサイルを使って(ニコニコ)本社を爆破する、運営批判シリーズの流れを汲んだものになっていますね。コン↑ギョ↓

参考:変態糞親父・やったぜ。・運営批判/本社爆発シリーズを初心者向けに解説

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また、淫夢ネタとは関係なく、12人の合作動画まで作られています。

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FLASHやニコニコ動画では、日本で独自の人気を生み出す海外の曲があります。

ルーマニアのマイヤヒー(恋のマイアヒ)、ロシアのもすかう(めざせモスクワ)、フィンランドのIevan Polkkaなどがそうですね。

コンギョはこのラインナップに並ぶ、北朝鮮の良い音楽として知られるようになったのでしょう。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

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