さらに進んで、ネットで学習材料を集められるだけでなく、オンラインで授業すら受けられてしまう時代が来ているのです。
それが、MOOC(ムーク) という仕組みです。
どんなものなのか?
MOOC とは何かは一先ず置いておいて、どんなものか見てみましょう。
世界中の大学や企業の講座が、無料で受けられる。
動画を通して学習したりして。
期間内に質問に答えることで採点してもらえるし、(お金を出せば)講座修了の認定証(Certificate )をもらうことができる。
ディスカッションボードで受講者と話しあったりして、仲間もできる。
まさに、オンライン講座なわけです。
MOOC とは、Massive Open Online Course のことで、大規模で誰に対しても開かれたオンライン講座のことです。
MOOC を提供しているページ
MOOCを実現しているプラットフォームはたくさんあります。代表的なものを紹介していきましょう。
MIT とハーバードを中心として設立されたプラットフォーム。大学が集まって MOOC を公開しているため、コンソーシアム型と呼ばれます。
The Einstein Revolution といったいかにもサイエンスらしい講座もあれば、Visualizing Japan (1850s-1930s): Westernization, Protest, Modernity という日本の文化についての講座もあります。
現在、東工大も edX に参加していて、そのための講座作成が進行しています。実は僕もスタッフとして関わっています。オンライン教育開発室の Facebook ページ などでその様子が伺えますので、気になる方は覗いてみてください。
コンソーシアム型の edX と異なり、Coursera は大学の講義を MOOC として提供しているベンチャー企業。プロバイダ型と呼ばれます。
Understanding Media by Understanding Google はまだ開始されていませんが、気になる講座ですね。
JMOOC は、gacco などの日本の MOOC が集まっているページです。アメリカで起こった MOOC の流れに日本も乗りましょう、といった感じでしょうか。
英語ではないので、日本人は参加しやすいかもしれません。
MOOC は大学の仕組みを根本から変えるかも?
いかがでしたか?
無料で大学レベルの教育を受けることができるとは、恐ろしいものです。
時が過ぎれば、MOOC の講座の修了証が、資格や大学の学位の代わりとして使えるようになっていくかもしれません。
もし、オンライン講座から大学が収入が入るようになれば、大学経営も変わっていくでしょう。
オンラインの動画教育は本当にホットな分野だと思っています。これからも目が離せませんね。
MOOC について、もっと気になる方は、この本を。
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MOOC の背景から使い方まで、やさしく書かれています。