前例主義の背後には、デメリットを過大評価し、メリットを過小評価する考え方がある

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どうも、木村(@kimu3_slime)です。

「失敗は良くないことである。失敗して足を引っ張るくらいなら、何もしない方が良い。」このように、失敗することを過剰に恐れる考え方を、変化の激しい時代に生きる僕は疑問に思います。

どうしてデメリットにばかり注目する人が多いのか、考えてみましょう。

 

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捨てられない前例主義

昔から、疑問でした。どうして、新しいことをして失敗する人が悪い目で見られるのか? 誰もが、失敗しながら学んでいくのではないでしょうか?

典型的には、部活動・サークル・会社などの組織にある、「前例主義」です。

昨年度のやり方が上手くいっていなかったにもかかわらず、それを改革しようとすると、必ず反発する人がいます。

実際、行政機関の意思決定においてよく見られます。少し引用しましょう。

ここでいう「前例主義」とは、過去に取っていた方法(前例)が機能しないにもかかわらず、それを見直すことなく踏襲し続けてしまう不合理のことを指す。したがって、成果が出ない場合、新たな方法を採用するならば、トライアンドエラーが機能しているということでもあり問題ではない。しかし、保守的な組織においては多くの場合そうはならない。

実際、東日本大震災時、被災地では人数分に満たないという理由で、500人いる避難所では300枚の布団が届いたが配らない、800人いる避難所に700個のケーキが届いたが受け入れない、野菜を配らずに腐らせるといった事態が各所で起きた。これも前例が機能しないにもかかわらず「全員に同時に配る」という公平主義、平等主義を踏襲してしまった例ということもできよう。

引用:組織に蔓延する「前例主義」を哲学でどう打ち破るか? – ダイアモンド ハーバード・ビジネス・レビュー

前例主義そのものが悪いわけではありません。昨年度のやり方や、マニュアルを利用したり、歴史に学ぶのは良いことです。しかし、時代が変化して、前例が役に立ちにくいほど状況が変わったのに、前例以外の方法を選択できないことが問題だと思います。

科学コミュニケーション論」では、公害とみられる症状を訴える市民が多かった時に、「公害による症状であるという科学的なエビデンスがない」という理由で対処を先延ばしにした組織の例が紹介されています。

参考:科学コミュニケーション論における欠如モデル、文脈モデルとは?

 

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失敗を過剰に恐れる人たち

前例主義を採用するのは、失敗をしたくないからでしょう。その気持ちはわかります。「今までにやっていない新しいことをして、誰が責任を取るんだ。」と。学校の勉強でも、間違えた学生はなぜか笑われます。「間違ったことをしてはいけない」という規範は、いろいろな場面で見られます。

なぜ、そんなにも失敗を恐れるのか?

その背後には、良いところを見つけようとせず、悪いところをじっくり見る態度があると思います。

「失敗していたけれど、そのチャレンジは良かったね!」という褒め方を、日本ではあまり聞きません。「きみは失敗をしたね」という部分にばかり注目する人が多いです。これは同世代でもそうです。何か行動をして失敗した人は、行動していない人に「あいつはバカだ(笑)」と言われます。

メリットとデメリットの天秤を取るということをせず、デメリットの大きさがいくらか?ということを考えているのです。

 

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希望は、「良いところ探し」から生まれる

前例主義、デメリットをつぶさに見るというやり方を否定したいわけではありません。失敗を丁寧になくしていく、その几帳面さは尊敬に値するものです。

でも、もう少しメリットというものを考えて欲しいなと思います。「失敗がない=成功」という状況ばかりではないのです。

デメリットに対してメリットが軽視されているのと同様に、リスクに対してリターンが軽視されています。メリットがどうか、リターンがどうか、コストパフォーマンスがどうか、効率がどうかという考え方は、現在の日本にはあまり普及していないのでしょうか? 多少のリスクを冒してでも、大きなリターンが見込めるならば、決断をしたいものです。リスクコミュニケーションという分野があるくらいに、リスク・リターンをめぐる評価は人それぞれです。

 

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間違えない勉強、間違えない友達、間違えない大学、間違えない就職、間違えない人生……

間違えないことによって、どれだけの楽しさがあるのでしょうか。どれだけの面白さが、どれだけの幸せが得られるのでしょうか。我慢して耐え忍ぶことを美徳と考える人は多いですが、その美徳の価値を本当に信じられているのでしょうか。

間違えろとは言いません。良いところを探しましょう。人の嫌いなところばかり探していても、人を好きになることはできません。未来を明るく描きたいなら、暗い部分ばかり見つめず、明るさを探すことも必要ですよね。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

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