どうも、木村(@kimu3_slime)です。
ブログ「文脈をつなぐ」では、ニコニコ動画「例のアレ」に関する記事を多く公開してきました。
最初のうちはニコニコ動画に関する記事ばかりだったのですが、派生ネタ・関連ネタを調べていくと、その範囲にはおさまりません。
そこで、ブログのカテゴリを再編しました。そのときに、もともとはニコニコ動画の1カテゴリの名前に過ぎない「例のアレ」という言葉を、ニコニコ動画を超えたより広い対象を指す言葉として使いたくなりました。
これからブログで取り上げていきたいことのコアは「例のアレ」にあるのですが、それはニコニコ動画に限らないよ、という話です。
ニコニコ動画とにちゃんねる・SNSは相互に影響しあっている
結論から言うと、「例のアレ」という言葉を「ニコニコ動画の例のアレカテゴリ」を指すだけではなく、「表ではできないネットの面白いネタ」全般を指す言葉として捉えました。
実際、2017年時点において「例のアレ」を代表するジャンルである淫夢は、ニコニコ動画が拠点になっていますが、ニコニコ動画だけの存在ではありません。
TDNが発掘されたのは、2005年にちゃんねるでのことです。その後も、淫夢語録はにちゃんねる・なんでもジュピターJ(なんJ)の影響を受けています。
また、淫夢動画はよくMADが作られていますが、これも以前から存在する他ジャンルのMADの影響を受けています。
ネタはTwitterまで広がっていて、「淫夢要素はありません」と書くプロフィール、「FF外から失礼するゾ」などのクソコピペも生まれています。
このように、ニコニコ動画・例のアレのコンテンツは、にちゃんねる・Twitterなどの外部のコミュニティ・SNSに相互に影響を及ぼしあっています。
だから、現在「ニコニコ動画「例のアレ」が全部わかる96記事まとめ」では、Twitter・にちゃんねる・ふたばのネタも取り上げています。
「「ウ ン チ ー コ ン グ って知ってる?」流行のきっかけ、元ネタは?」や「昼メシの流儀「自分の事を野原ひろしだと思いこんでいる一般人」初出は?」などは、ニコニコ・Twitter・にちゃん・ふたばの影響を受けていて、いずれかひとつに分類できないのは明らかですよね。
例のアレ=表ではできない面白い二次創作ネタ
僕はこのブログにおいて、「例のアレ」を「表ではできないネットの面白い二次創作ネタ」と定義します。どういうことか?
例えば、(ニコ動初期を含む)MAD・MMD全般を「例のアレ」であると分類しました。
MAD・MMDは二次創作であり、著作権の考え方的に、ニコ動運営が全肯定していない存在です。初期から人気があるジャンルにもかかわらず、ボカロ・歌ってみた・ゲーム実況ほどの評価を(公式に)受けていません。なので、このブログで積極的に紹介していきたいと思います。
僕は「例のアレ」をニコニコ動画とは独立した存在と考えます。今はニコニコ動画をメインの活動拠点に添えていますが、他の動画サイト・掲示板・SNSでも活動しているのです。
そして、ニコニコ動画における「例のアレ」以外のコンテンツを(いわゆる)「ニコニコ動画」と呼ぶことにします。これは表でもできる(商業展開も生まれている)ジャンルの総称です。
例えば、ゲーム実況、ボカロ、歌ってみたなどが含まれます。いわゆる「ニコニコ動画」はニコニコ動画運営の認めるところですが、「例のアレ」はニコ動として公に取り上げられない微妙な存在ですね。
こう考えると、「ニコニコ動画」と「例のアレ」は近いようでいて、かなり異質な存在であることがわかリますね。むしろ、にちゃんねる・Twitterの方が「例のアレ」に近いくらいです。
ニコニコ動画の初期なんて、ニコ動全体がどっちかっていうと「例のアレ」側に近かったのです。Youtubeの転載動画、MAD動画などなど。
参考:ニコニコ動画初期(2007年、(仮)〜(β))の話をしよう 空耳コメントの面白さ
「例のアレ」の面白さが内側に埋もれ、外側から不健全と批判されるような状態を作らないよう、これからも内と外の文脈をつなぐ記事を書いていきたいと思いました。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
こちらもおすすめ
ニコニコ動画初期(2007年、(仮)〜(β))の話をしよう 空耳コメントの面白さ
「例のアレ」カテゴリのブームはどう移り変わってきたか? 月間ランキングを年ごとに見る(2007-2016年)