どうも、木村(@kimu3_slime)です。
僕はニコニコ動画の例のアレカテゴリを観察するのが趣味で、ランキングを毎日チェックしています。
現在、大筋としては「真夏の夜の淫夢」が人気ですが、1か月前だと「東山源次」、今だと「aiueo700」など、「例のアレ」という単一のカテゴリ名でありながらトレンドが移り変わっていくのが面白いんですよね。他にも、「レスリング」、「必須アモト酸」、「クッキー☆」、「ハセカラ」、「syamu_game」などたくさんのジャンルが入り混じっています。
参考:統合失調症患者と思われる動画投稿者「auiueo700」さんの思い込みであった集団ストーカーが現実化した。精神疾患を持った人とどう接するか?
参考:東山源次がニコニコ動画・淫夢においてブームになったきっかけは、パープル兄貴の熱狂だった
僕は2009-2012年頃はニコニコ動画を離れていたのですが、2013年に「例のアレ」カテゴリが面白いと思って戻ってきたんですよね。ちょうど2013年はランキング上位を「真夏の夜の淫夢」が独占しています。
だから、「例のアレ」カテゴリのブームはどのように移り変わってきたのか、知りたい。そこで今回は、ニコニコチャートを使い、例のアレカテゴリの月間ランキング上位3位を、年毎にまとめてみました。
2016年
1位:24時間テレビ、必須アモト酸
2位:ウンチーコング 参考:ウンチーコング – ニコニコ大百科
3位:syamu_game
2015年
1位:運営批判、鋼兵
2位:ハセカラ
3位:もこう
2014年
1位:アナ雪、せんとくん
2位:真夏の夜の淫夢
3位:ガチムチパンツレスリング
2013年
1位:真夏の夜の淫夢
2位:真夏の夜の淫夢
3位:真夏の夜の淫夢
2012年
1位:実験、ようつべ転載
2位:MMD、初音ミク
3位:MMD、初音ミク
2011年
1位:MMD、エルシャダイ
2位:ゆっくロイド
3位:MMD、らき☆すた
2010年
1位:MMD、少し楽しくなる動画(おまいGONZO)
2位:必須アモト酸
3位:MMD、ホビットの冒険(ロード・オブ・ザ・リング)
2009年以前
このデータは存在しない。
そもそも、例のアレカテゴリは2010年1月13日のカテゴリ改編によって生まれたからだ(参考:例のアレ – ニコニコ大百科)。
実際の内容とは関係無く、カテゴリ「ファッション」に登録されるという問題がありました。
これに対応する為、カテゴリ「例のアレ」を追加しました。「例のアレ」の意図としては、ビリー兄貴シリーズや、現在「ファッション」にて
多数を占めているような動画で利用される事を期待します。
例のアレの代わりに、その前身であったタグ「ファッション」「ひとこと動画」の再生数が多い順の動画を画像として紹介しておこう。パンツレスリング、必須アモトさんが既に人気だったことがよくわかる。ことの経緯は大百科に詳しい。(参考:ファッション – ニコニコ大百科、ひとこと動画 – ニコニコ大百科)
こうして振り返ってみると、2010-2012年は確かに個人的に面白くないなと思います。ファッションと共に「例のアレ」カテゴリに合併されたボカロ・MMDブームの影響をもろに受けていて、独自性がない(ランキング下位にはオリジナリティの兆しが見える)。もちろんMMD・MAD文化、ちょいエロな動画が例のアレカテゴリでアップされたからこそ、「釣り」の文化が生まれ、レスリング、必須アモト酸、真夏の夜の淫夢が生まれていったのだと思います。
また、ランキング上位を占める動画では、例のアレのトレンドを若干描き出せないこともよくわかりました。例えば、2016年8月の例のアレ月間ランキングにはaiueo700関連の動画が18本もありますが、上位3位には食い込んでいません。一方で、2016年7月の場合、東山源次関連が1位と3位をちゃんと占めている。
例のアレらしさとは何か、まだ共有できていないことがたくさんあると思うので、これからも書いていきます。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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