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「オタクくんさぁ…・オタクさんさぁ…」3人組の元ネタ・初出は?

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

Twitterで「オタクくんさぁ…」「オタクさんさぁ…」といった構文を見かける機会が増えてきたので、その元ネタ・初出を調べてみました。

 

「オタクくんさぁ…」の元ネタ・初出

一般的な使い方

「オタク」に「くん/さん」をつけてアドバイス・忠告をするスタイルは、Twitterでは2017年中頃から一般に見られます

敬称をあえてつけることで、逆に見下している意味合いをもたせているわけです。

また、「○○さぁ…w」と嘲笑する語尾は、にちゃんねる(ニュー速VIPなど)で2011年頃から見られるものです。

 

3人組「オタクくんさぁ」

また、3人組の画像とセットで「オタクくんさぁ」というスタイルが、2018年の7月頃から流行っています。

https://twitter.com/k0_mali/status/1019915288865792002

見つけられた中で最も古い画像セットの「オタクさんさぁ」は、2018年の3月。

画像の3人組の人物は、ロックバンド・WANIMA(ワニマ)のメンバーです。パワーのある笑顔・スマイルが独特ですね。

画像引用:WANIMA

「オタクくんさぁ」という文章と、「いかにもオタクを笑っていそう」なビジュアルとしてWANIMAの画像が組み合わさったことで、流行っていったのだと推測されます。

楽曲はさわやかで前向きなものです。「オタクを笑っている」というのはあくまでネタにすぎないことに注意しましょう。

 

WANIMAは2010年にデビューし、2017年には初のワンマンライブを開催するほどに人気になってきました。また同年には第68回NHK紅白歌合戦に出場しています。

人気になると同時に、Twitterでは「オタクを嫌っていそう」というネタが自然発生的に生まれていきます。昔からオタクと呼ばれる人々は、DQN・パリピ・リア充風の人を苦手とする傾向にありました。

 

「おたくさー」という書き出しではあるものの、現在のテンプレートに近い画像・文言を作ったのはパソ・コン(@pasotokon)さんと思われます。2017年6月ですね。

2017年~18年頭にかけて、WANIMAとオタクいじりを組み合わせる下地はできあがっていたことがわかりますね。

また実際に、WANIMAの過去のツイートが発掘され、いかにも「ギャハハ!」と形容される発言をしていることが話題になりました。

 

音楽グループのビジュアルから架空のキャラを作り出すスタイルは、サイコパス化して描かれるナオト・インティライミと似ています。

DQN感・ヤンキー感という点では、昔からネット上で人気な「チャリで来た」の画像を思い出します。

参考:伝説のネタ画像「チャリで来た」 本人が画像誕生秘話、ネット拡散後の苦労を激白 – しらべぇ

オタクによる偏見・被害妄想をネタ化していくという点では、「キリトかなーやっぱw・イキリト」に似ています。

今回のケースもそうですが、最初は本当にオタクを強くイジる内容だったキャラ付けが、だんだんとイイヤツになっていくのが面白いですね。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

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