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「異世界召喚されたのに、活躍できないのかよ!」 リゼロ1話前半のあらすじ・感想・考察

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

Amazonプライムビデオでアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)」を、第1話「始まりの終わりと終わりの始まり」から見ることに見ました。そのあらすじ・感想をまとめます!

リゼロの原作は、ライトノベルです。著者は長月達平、イラストは大塚真一郎です。

僕はアニメを放送していた2016年に全部1回見ています。話が面白かったので、「小説家になろう」で公開されている原作小説のweb版全部読みました

アニメ2期も、制作決定とは言われていませんが、ありえそうな感じ。人気アニメのひとつ、と言えるのではないでしょうか。

改めてアニメ1期を見ることで、リゼロの世界をより理解したいなと思います。

 

異世界をメタに眺めるジャージ姿の主人公:菜月スバル

冒頭は、主人公の菜月スバル(なつき すばる)(声:小林裕介)が夜中のコンビニで買い物をしているシーンから。

BGMもなく、ジャージ姿がやや周囲の現実から浮いている感じがしますね。1日部屋にこもってゲームをする程度にはひきこもりです。

コンビニを出て疲れた目をこすると、突然……獣人が歩き、トカゲの車が走る、真昼間の異世界に!? 「ひょっとして、異世界召喚ってやつー!?」 ここまで異世界もののテンプレですね。

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

黒と白をベースとして、黄色のラインの入ったジャージは、ナツキスバルのユニフォームになります。

ジャージ姿は、この異世界では変な服ですね。このジャージがなければ、菜月スバルが現実世界の住民であった証拠がどこにもなくなってしまう気がするくらいに。

 

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

山に沿ってオレンジ屋根の家が並ぶ町並みは、クロアチア・ドブロニクに似ていますね。

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菜月スバルは歩きながら、やってきた異世界の世界設定を考察し始めます

いきなり世界が変わったのに、ずいぶんな落ち着きようです。亜人がいて、中世風で、戦争がありそうだ、といったように。ゲーム・ファンタジーが好きなのでしょう。

異世界にいながらにして、異世界の設定について語るのはメタいですね。

この異世界に対するメタ視点というのは、ファンタジー作品としてのリゼロの特徴のひとつと言えるでしょう。

オンラインゲームの中に入ってしまったわけではないのに、あたかもゲームを攻略しているかのように考えて行動しています。(この段階では)まだリアリティを感じていないのでしょう。

菜月スバルには知識も技術も武力もコミュニケーション能力もありませんが、ファンタジー世界のセオリーを考えられるからこそ、物語をスムーズに進めていけます。

頭がいいって感じではないのですが、頭脳派ですね。妄想好きと言っても良いでしょうか。この性格が、のちに出てくるキャラクターとの関わりを独特なものにしてくれます。

 

物語の主人公だが、異世界の主人公ではない

菜月スバルの異世界ライフは、思うようにいきません。

お店に行って食べ物を買おうとすると、文字が読めませんなぜか話だけは通じます。お金を払おうとすると、「ルグニカじゃ使えねえ」と門前払いされてしまいます。悲しい。町の名前はルグニカなんですね。

この赤い果物は「リンガ」と言うそうです。「リンゴ」を連想させるような、わかりやすい名前ですね。

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

魔法は使えない、携帯は壊れていないけど圏外、女性トイレを覗いてしまって怒られて川には落ちる。これには菜月スバルも憤慨。

異世界召喚と言えば、自分が主人公として活躍できるんじゃないのかよ! と。これもメタいですね。

リゼロの主人公は、物語の主人公ですが、異世界での主人公ではありません。弱くて、何の力も持っていない、ゼロからのスタートです。

リゼロは、俺TUEEEEEじゃないのが楽しいんですよねえ。自称最弱だけど実は最強ということもない。秘められた力、前世の記憶が目覚めるわけでもない。

知恵を使って、攻略チャートを作って攻略していくかのように攻略していくのが面白いです。(のちに、最大の攻略のカギとなる力が明かされるわけですが……)

 

探し物をするツンデレガールに助けられる

チンピラ3人組にからまれ、路地裏でボコボコにされる菜月スバルですが、そこに美少女が登場。圧倒的光……!

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

この女の子は、何か大切なものを盗まれて、それを探しているようす。「いいこだから、おとなしく渡して」というセリフがかわいい。賊に向かって「いいこ」って、まるで子犬がものを盗んだかのようです。

彼女は、倒れている謎の少年と探しているものが無関係と知りながらも、彼を氷の魔法で助けます。正義感がありますね。

そしてここにきて初の魔法描写です。さらには、灰色の猫のような生き物を召喚します。マスコットキャラクターっぽいですね。どうやら、精霊術師という職業のようです。このへん、初見のときは新しい要素が多くて混乱していた気がします。

それはともかく、スバルに探し物について尋ねる女の子ですが、何も知らないようす。

倒れてしまうスバルに対し、精霊は「助けなくていいの?」と聞きますが、女の子は「関係ないでしょ」と冷たくあしらい……と思いきや、助けてくれます。

情がないようなそぶりをしながら、結局のところやさしい。「勘違いしないの、聞きたいことがあるから残っただけだから」か、勘違いしないでよね! 王道を往くツンデレ。「あなたのためではない、私のためなんだから!」とロジカルにまくしたてる女の子かわいい。俺ガイル・雪ノ下雪乃っぽさ。

ここでスバル覚醒。大切なものを探していて忙しいのに、見ず知らずの自分を助けてくれて、しかも恩義を感じさせないように下手くそだけどフォローしてくれた。そんな損してばっかりの女の子を、追いかけようと駆け出します。

この瞬間に、女の子はスバルにとって大切な人・守りたい人となったのではないでしょうか。恋愛対象としてかわいいというよりも、「味方のいない異世界の中で、最初に仲間になってくれた人」というかけがえのなさがすばらしい

「何の貸し借りもない」と助けを断る女の子に、「俺は俺のために君の役に立ちたい」とスバルは返します。何のために頑張るか、それはこの作品の大切なテーマです。ここでは、俺のために、ですね。

 

君の名は、サテラ?

町中探し回りますが、探し物は見つかりません。そういえば、お互いにまだ名前を知らなかったよねと、自己紹介をすることに。

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

グレーの猫っぽい精霊の名前は、パック(声:内山夕実。空を自由に飛んだり、巨大化することもできます。でも普段は手のひらサイズ。かわいい。

女の子は、名前を聞かれると少し戸惑い、一拍置いてからサテラ(声:高橋李依)と名乗りますパックはなぜか驚いているようす。「いい名前だ!」と褒めるスバルに、サテラも逆に戸惑います。

なぜ自分の名前を褒められて驚くのでしょうか、なにかおかしいですね……?

その後も、サテラは「私、ハーフエルフだから」と暗い顔をします。スバルは「エルフと言えば美人」と、気にしないようす。ここではサテラの方が、何かを気にしているようですね。

 

探し物を求め、盗人・フェルトが住む貧民街へ

スバルとサテラは、情報収集のためにリンガ屋の場所へ戻ります。

無一文でまた怒られ……と思いきや、途中で助けた女の子が、たまたまリンガ屋の娘だったので、盗んだ人の情報を教えてもらえることに

サテラの大切なものを盗んだのは、金髪ですばしっこい少女、フェルト(声:赤﨑千夏ではないかと。どうやら、貧民街に住んでいるらしい。

そして、貧しい服の子供たちが見つめてくる貧民街へ向かいます。時は夕方。暗くあやしい雰囲気です。精霊のパックは夜が早く、眠ってしまいました。

(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

微精霊(びせいれい)を使って、探し物をサーチするサテラ。暗闇の中、蛍のように青い光が漂っているのが幻想的ですね。

サテラの探し物は無事見つかるのでしょうか……と言ったところで、一旦区切ります。1話は48分(通常の2倍)あって長いので、続きは後編で!

 

1話前半感想まとめ

ここまでの情報をふりかえっておきましょう。

ジャージ姿のままコンビニで買い物をしていたところ、なぜか異世界に召喚されてしまったスバル。主人公らしい力もなく、盗賊に襲われているところを、銀髪紫眼のハーフエルフ・サテラに助けられます。彼女は灰色の猫のような精霊・パックを従える精霊使いで、記章(きしょう)という大切なものを探しているようす。お人好しのサテラを放っておけなくなったスバルは、サテラとともに記章探しへ……。

とまあ、ここまでの話は普通のファンタジーですよね。初めて1話を見たとき、前半のこの辺りで「ちょっと普通かな」と思った気がします。いやいやちょっとお待ちを! 後半になれば、この作品最大のギミックが見られるので、ぜひ続けてみましょうね。

1話前半時点で面白いと思うのは、スバルとサテラの会話劇でしょう。悪気なくスバルをけなすサテラに、つっこむスバル。二人とも、ちょっとずれてて、コミカルなんですよね。つっこませ方がウェブ小説っぽいというか。

また、サテラの「すごーく」というセリフが、ちゃんと「すごーく」と発音されていて、声優さん(高橋さん)すげえ!ってなりました。リゼロのアニメは、カット部分は多いですが、原作に忠実な印象ですね。

1話後半も、続けて書いていきます。お楽しみに。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

 

 

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画像引用:Re:ゼロから始める異世界生活 – アマゾンプライムビデオ

 

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