どうも、木村(@kimu3_slime)です。
ニコニコ動画で「誰?・JOKER姉貴・二軍淫夢・AKNM」というフレーズをセットでよく見かけます。
気になったので、それらの元ネタ・初出を調べてみました。
「誰?・JOKER姉貴・二軍淫夢」の元ネタ・初出
JOKER姉貴の元ネタ・初出
画像引用:【東方ボイスドラマ】古明地こいしのドキドキ☆鍋パーティ!
JOKER(ジョーカー)姉貴は、東方ボイスドラマ「古明地こいしのドキドキ☆鍋パーティ!(通称:鍋☆)」に水橋パルスィ役として登場するキャラクター・声優。「誰?」「謎のエルフ」とも。
鍋☆の企画は満月(まき)さん。
TDN表記やクッキー☆表記が採用されるのは、前作「The Witch’s Happy Halloween?(通称:ハロウィン☆)」にクッキー☆リスペクト要素があったためと思われます。
とはいえ、鍋☆のストーリー内容は「地底のみんなで闇鍋をやる」というもので、純粋な東方ボイスドラマですね。
しかし、古明地こいし役にSNNN(さななな)姉貴、火焔猫燐役にHSI(緋翠)姉貴が登場するなど、何かとクッキー☆を思い出す人が多い配役で、コメントや派生ネタもク☆界隈らしいものとなっています。
(さとり役のMSRMZNM(ましろまぜにま)姉貴、ZNM姉貴も一部で人気。)
さてJOKER姉貴のネタとして最も有名なのは、「誰?」でしょう。
その由来のひとつは、冒頭の自己紹介シーンと言われています。
(正確には、後に紹介するAKNMが「誰?」発祥の地。AKNM→二軍淫夢→JOKER姉貴動画という流れ。)
空(MKMK) えーと、次はぁ、誰だっけ?
パルスィ(JOKER) 私よ! この鳥アタマ。
「誰だっけ?」というフリから登場する、クッキー☆から東方を知った人には馴染みのないキャラクター・パルスィ。
「誰?」ネタが普及するまでは、ZUNのオリキャラ(≒クッキー☆的なキャラではなくただの東方)扱いされていました。
もうひとつ、JOKER姉貴のキャラ付けとしてよく使われるのが「なんの面白みもないじゃない」。
本編中盤、9:20あたりから。JOKERが闇鍋に仕込んだのは、ごく普通の大根だったのです。
パルスィ(JOKER) はぁ……妬ましいわね。
勇儀(OSNI) おぉ? どうしたパルスィ?
パルスィ(JOKER) 私だけ……私だけなんの面白みもないじゃない。
「面白くない」ことをアピールする面白さがちょこっとありますね。
JOKER姉貴はどのようにして人気(?)になったのでしょうか?
鍋☆が2014年1月に生まれて以降、しばらくJOKER動画はありませんでした。
動画が作られ始めるのは、2016年10月のこと。
CH≡CH(アセチレン)兄貴が「ジェラシーボンバーを放つJOKER姉貴CB.GANGAN」、ペリーヌクロスケツマン②兄貴が「歩くJOKER姉貴BB+α.mp4(削除済み。ログ)」を投稿しています。この(たったの)2作品が「月刊JOKER姉貴ランキング10月号」にまとめられました。
この時点で、既にブームになったキャラであるHSI姉貴を比較し、JOKER姉貴を流行らせようとする動きが生まれていますね。ネタ要素がなくて他の奴らがネタましいわ(激寒ギャグ)
ランキングによって動画評価の機会があったことと、HSI姉貴動画に関わる人もJOKER姉貴動画を作り始めたことによって、「絶対に流行らないキャラ」が少しずつ流行って行ったのでしょう。
ランキングを無理やり作ることで盛り上がっていくやり方は、HSI姉貴ブーム、もともとはマジメ君ランキングから来たものと言えるでしょう。
再生数の多い作品は、2017年2月「JOKER姉貴合作~なんの面白みもないじゃない~」と「新宝島JOKER姉貴CB」、3月「流行るのが得意なフレンズ」あたり。流行る流行らない論争が起こるキャラとして、多くの人に親しまれているのがわかります。
二軍淫夢・AKNMの元ネタ・初出
JOKER姉貴とセットで見かけるのが、二軍淫夢・二軍淫ク☆と呼ばれるキャラクターたち。
主に、マジメ君、ゆうさく、AKNM(誰?)あたりですね。
この4人がセットにされたのは、2017年2月28日の「何の面白味もない怖い小話」がきっかけでしょう。
画像引用:何の面白味もない怖い小話
このメンバーにりゅーが姉貴やSZ姉貴がたまに加わり、二軍淫夢BB劇場と呼ばれるシリーズとなっています。
特にマイナーなキャラである、AKNMを紹介しておきましょう。
画像引用:キョトンとするAKNMBB
AKNM(赤沼)は、ジャパン・ピクチャーズのビデオに出演した元ラガーマンの男優。AKNMの読み方がわからないことから、垢舐めとも呼ばれます。
2008年の時点で淫夢スレでは知られていたようですが、動画が広まることもなかったようです。
57 :就職戦線異状名無しさん:2008/11/19(水) 13:12:52
AKNM(赤沼)の不人気の秘密1) 淫夢男優、日ペ社員、さらにはPOPO、FJTとキャラが飽和気味
2) 出演ビデオが品薄でほぼ入手不可能
3) タイトルが「SUPER BOWL」とまたしてもアメフトファンを敵に回す
4) 共演の男優が誰なのかも分からない
5) ラグビーがねらーにそれほど人気ない
6) そもそも選手としての実績を誰も知らない
7) DBのオマケのKYNのオマケのPOPOのオマケ程度の存在感
8) ブログもビデオもないのでAAや至言が全くない
9) 珍しい苗字なので芸スポに同姓の有名人のスレが立たない
10) そもそもこの書き込みすら必要性を感じない
引用:【DB・KYN】日本ペイント株式会社*43【アッー!ハッー!】
そして10年。2016年3月、山口尚芳兄貴によって本編発掘動画「AKNM スーパーボウル」など数多くの動画が生み出されました。
その中から生まれた「キョトンとするAKNMBB」で、「誰?」とコメントするネタがAKNMのお決まりになっていったのです。
このAKNMの「誰?」が二軍淫夢を通じてJOKER姉貴界隈に届き、JOKER姉貴も「誰?」と言われるようになったわけですね。
この二人のコンビはJOKNMと呼ばれています。
JOKER姉貴やAKNMを見ていると、どんなにマイナーで流行りそうにないキャラでも、流行らせようとする投稿者が集まってくれば、やがて面白い・わかりやすいネタが生まれていくのだな、と感じました。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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