どうも、木村(@kimu3_slime)です。
最近、ニコニコ動画やTwitterで「走る○○(オルガ、からめる)BB・GB、走るガンガー」といった動画をよく見かけます。
気になったので、その元ネタ・初出を調べてみました。
走る○○シリーズとは
元ネタの解説に入る前に、「走る○○シリーズ」の有名な作品を紹介しておきましょう。
やたらマッチョで、ガタイがいいのが特徴です。(いわゆる走るチルノシリーズとは別物なので注意。)
画像引用:止まらないオルガBB
鉄血のオルフェンズから。走るオルガと呼ばれることも。止まるんじゃねえぞ…ネタから有名に。
(「勝ち取りたい」のBGMはオルフェンズ2期オープニングテーマ「RAGE OF DUST」)
走るからめるBB pic.twitter.com/7U0D2431SB
— からめる (@purinharumaki) October 18, 2017
Twitterでよく面白い動画をアップしているからめるさんのアイコンから。
画像引用:ガンガーテール
アンダーテールから。
「走る○○シリーズ」の元ネタ・初出
アストロガンガーとは
さきほど紹介した「走る○○シリーズ」の元ネタ・初出となったのが、2013年4月に作られた「走るガンガーGB」です。
画像引用:走るガンガーGB
ガンガーは、「チャージマン研!」で有名なナックが製作したアニメ「アストロガンガー」の主人公。
GB素材として切り出された元のシーンは、25話「ブラスター・デビル」のラストです。
落とした武器を拾おうと、ガンガーとブラスター・デビルが走って駆け寄って行くシーンですね。
1972年の作品にもかかわらず、かなりぬるぬる動いていて、カッコいいですね。
なぜ「走るガンガーGB」は生まれたのでしょうか。
それは作者・DOL-003さんのマイリストを見ればわかるように、チャー研・ナックのMADが流行っていて、新素材を発掘しようとしていたからだったんですね。
「走るガンガーGB」から「止まらないオルガBB」が登場するまでの流れは、 ケフィア(@alpha_gun)さんがわかりやすくイラストでまとめています。
「止まらないオルガBB」など、最近よく見かける「肩幅のでかい奴が走る動画」のトレース元素体「走るガンガー」流行に至るまでの歴史をざっくりとまとめてみました。 pic.twitter.com/O2lVpeBTSk
— ケフィア (@alpha_gun) October 19, 2017
アストロガンガンとは
2013年に生まれた「走るガンガーGB」が、2017年の今までネタとして生き残ったのはなぜでしょうか?
それは、アストロガンガーの二次創作・アストロガンガンが2016年に流行ったためと言えるでしょう。
画像引用:アストロガンガン
オープニングテーマの「ガンガー ガンガー アストロガンガー」から発想を得て、ガンガーをガンガン叩いていますね。
この叩いているキャラクターは、謎の多いアニメ「星の子ポロン」の白クマくん。
ポロンについて補足:幻のカルトアニメと呼ばれ、星の子ポロンまとめWikiが作られる程度には熱狂的なファンがいるようです。チャー研と似た存在となるかどうか。
話を戻すと、アストロガンガンはどのように生まれ、流行ったのでしょうか?
【チャー研投稿祭’16】エ”ェーイプリルフール合作【ネタ合作】に白クマくんが登場したことがきっかけで、アストロガンガンを作った。作者のもやし隊長さんはそう語っていますね。
その後、作者自らがTwitterで「#アストロガンガン投稿祭」というタグを作って呼びかけたところ、参加者が続出。かくしてアストロガンガンブームが起きたわけです。
参考:アストロガンガン ブロマガ編 – もやし隊長のブロマガ
2017年の走るガンガー再発掘は、5月19日のガンガーテールから始まっていますが、投稿者コメントが「sm28542502 ←こちらで白クマくん素材が出たので急遽制作」となっています。つまり、アストロガンガンリスペクトで発掘されたと言えるでしょう。
まとめると、次のようになります。
2007年〜:「チャージマン研!」やナックファンが増える
2013年:走るガンガーGB(チャー研・NACのMAD素材として)
2016年4月:アストロガンガン(走るガンガーとチャー研投稿祭’16から)
2017年5月:ガンガーテール(アストロガンガンから)
2017年6月:止まらないオルガBB(ガンガーテールで発掘された走るガンガーから)
こうして眺めると、母体としてチャー研・NACのファンの貢献が大きくあった。
そして、アンダーテールやオルガなどの旬ジャンルと組み合わせることで2017年にブレイクした。という印象です。
何だかんだマッチョ化って安直なコロコロ的なネタの様でカブトボーグでのウケっぷりとか走るガンガーやらゴツメカワウソやら見ると皆好きなんだなぁとか思ったけどヘボット!のマッチョ化しつつ目が発光してうねうね飛び出すの本当に何なのアレ
— DOL-003 (@DOL_003) October 4, 2017
現在において走るガンガーが流行っているのは、キャラをマッチョ化するのが面白い、という点もありますよね。
見る側としても、肩幅が広くて右腕をパンチのように突き出しているサムネがあったら、それだけで「走る○○シリーズ」だなってわかりますし。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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