どうも、木村(@kimu3_slime)です。
Twitterなどで見る「やばたん・やばたにえん」という言葉が気になったので、その意味・元ネタ・初出を調べてみました。
「やばたん・やばたにえん」の意味
やばたんとは、「やばい+たん=やばたん」で、やばいをやわらかく表した言葉です。深刻じゃないけど、やばい。
単純に「やばい」と書いたら真面目に心配されてしまいそう、でもやばさを表したい、そんなときに「やばたん」は使いやすい。「たん」がつくことで、ゆるさ、かわいらしさが表されています。
例文:明日から学校、やばたん。
「突き抜けていてやばい」という、ポジティブな意味合いでも使われます。
つらたん(つらい+たん)、かわたん(かわいい+たん)、ねむたん(ねむい+たん)などが、類似した言葉です。
ちなみに、「ミスターやばたん(Mr Yabatan)」という名前で、日本の文化を紹介している外国人のYouTuberがいます。
やばたにえんは、同じくやばいという意味のやばたんの発展形。
たんの部分を永谷園(ながたにえん)に置き換えることで、茶化し度合いが増しています。
さらなる発展系として、やばたにえんの無理茶漬け、やばたにえんの麻婆春雨などがあります。
寒すぎ泣きそうやばたにえん pic.twitter.com/Oju54j9MTE
— 小此木流花 アキシブ1/26ZeppTokyo (@aksb_ruka) December 8, 2018
「やばたん・やばたにえん」の元ネタ・初出
やばたんは、Twitterでは2010-11年頃から使われ始めました。これは自然発生的なものと思われます。
主に若者、女子(ギャル)、自撮りアイコンのユーザーが使っていることが多いです。
同じく2010年頃に流行っていた「あげぽよ」も、「あげ+ぽよ」という言葉の作りがつらたんと近いです。また、類似する言葉の「つらぽよ」「なえぽよ」は、ネガティブな感情をゆるく流すという点で似ていますね。やばたんは、このようなゆるい言葉の流行に近いものと言えるでしょう。
やばたにえんは、Twitterでは2013年頃から使われていて、こちらも自然発生的なものと思われます。
https://twitter.com/kkok_25/status/312588731792121856
やばたにえんの無理茶漬けのような言葉遊びは、「当たり前田のクラッカー(当たり前+前田のクラッカー)」とよく似ていますね。
やばたにえんは時間をかけて流行り、2016年にはモデルプレスの流行語大賞第7位に選ばれました。
また、「からかい上手の高木さん」の作者である山本崇一朗さんによる次のツイートは、さらなる流行のきっかけとなったと思われます。このキャラはやばたにえんちゃんと呼ばれ、親しまれました。
ギャルの流行語ランキングみてたら「やばたにえん」という言葉がおもしろかったので遊んでた pic.twitter.com/0UmTMu02fC
— 山本崇一朗.高木さん⑨ツバキ① (@udon0531) May 4, 2018
また、了解道中膝栗毛(了解+東海道中膝栗毛)といった言葉も提唱されました。
「やばたにえん」の次に流行ってほしい、
「了解道中膝栗毛」の使い方と将来的な運用方法を描きました pic.twitter.com/cKyNmJH776— ずんだコロッケ (@zundacroquette) May 5, 2018
やばたん・やばたにえんという言葉は、流行の勢いは衰えつつありますが、言葉遊びの面白さという点でこれからも使われ続けるでしょう。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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