どうも、木村(@kimu3_slime)です。
Twitterで見かける「森羅万象担当大臣 安倍晋三」の元ネタ・初出が気になったので、調べてみました。
「森羅万象担当大臣 安倍晋三」の元ネタ・初出
元ネタとなったのは、2019年2月6日の国会答弁での安倍総理の発言です。
安倍晋三「総理大臣でございますから、神羅万象すべて、担当!」
聞き間違いかと思っていましたが すごい、凄すぎるッ!安倍「総理大臣でございますから、神羅万象すべて、担当しておりますので」2/6参院・予算委 足立信也(国民民主)質疑への答弁 pic.twitter.com/xKbK0Qp7Ch
— (@yzjps) February 6, 2019
あの、総理大臣ではございますから、森羅万象すべて担当しておりますので
「森羅万象をすべて担当している」の発言からTwitterで生まれたのが、「森羅万象担当大臣」でした。自分自身では森羅万象大臣とは名乗っていないことに注意。
森羅万象とは、「宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。」という意味。(参考:森羅万象 デジタル大辞泉 – コトバンク)
少しおおげさな気がしますが、日本国家に関するありとあらゆることを扱っていますよ、と捉えれば普通の意味です。国家の仕事は広範囲にわたるため、何かしら担当を分けなければなりません。しかし、総理大臣は特定の担当にとらわれずに、森羅万象を担当している。担当にとらわれない担当です。
この安倍総理の発言は、「特別監察委員会の報告書を読んだか」とが問われて出てきたものです。つまり、ありとあらゆるものごとを扱っているいるから読めませんでした、同情を求めるものでした。そのために森羅万象という言葉を引き出しているのは、言い訳らしさがあります(笑)。
安倍総理に限らず、歴代の総理大臣もまた、「森羅万象」という言葉を使ってきたようです。
参考:安倍総理「森羅万象」発言。歴代総理はどう発言? – Yahoo!ニュース
真意は汲み取れないことはないけれど、やはり「森羅万象を担当する」というそのマンガの世界とも思える表現は面白い。
「森羅万象を司る」といった意味で解釈することができます。
僕「この世界で因果関係は厳密に成り立っているんだろうか」
衆院議長「森羅万象担当大臣、答弁をお願いします」— kentz1 (@kentz1) February 6, 2019
#森羅万象担当大臣
「私は森羅万象を担当しておるのですから」
その一言を言った瞬間のことだった。東京一円はまばゆい光に包まれた。厚く垂れ込めていた雲は、まるで舞台の緞帳のように動き、見えなかったはずの青空が広がりはじめた。青空と金色の光の中から、ひとりの人型の何かが— 森羅万象担当あべんと (@3abent) February 6, 2019
「森羅万象担当大臣」という言葉が生まれる前から、ネットの一部では、安倍総理が雪崩や火山噴火など自然災害を指示しているのではないか、という陰謀論をジョークにしたネタがありました。
参考:安倍「やれ」?「はい」、「全部アベのせいだ」陰謀論ネタの元ネタ・初出は?
今回、安倍総理が「森羅万象を担当する」と述べたことは、まさにネット上でネタにされていたことに符号するものでした。
もともと政治家は古来より戯画化されがちですが、安倍総理についてはネタが時間をかけて蓄積されてきています。
Twitter(@AbeShinzo)のリプライ欄でハッシュタグを多様する文化も合わせ、オフィシャルではないネタがこれからも増えていきそうです。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。